ホクレン農業協同組合連合会
ホクレン農業協同組合連合会「北のごはん倶楽部」News Letter vol.26
【特集】まったく新しいお米の提案。ブレンド米の新ブランド「合組」デビュー
2018年11月、ホクレンは、北海道米のブレンド米のブランド「合組」を発表。2018年末から販売をスタートしました。産地がブレンド米をブランド化するのは、珍しい取り組み。お米の新しい世界を切り拓きます。
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合組とは
製茶業界で使用されている言葉で、異なる産地・品種・特徴を持った茶葉をブレンドすることを指します。それぞれの長所を生かすことで、単一のお茶にはない味や香りを引き出し、より価値のあるお茶に生まれ変わります。
このお茶の「合組」のように、甘み・硬さ・粘りなど多様な品種がある北海道米の個性を引きたたせ、新しい価値の北海道米として皆さまにお届けしたいという思いから、ブランド名を「合組-ごうぐみ-」と名付けました。
デザイン
「ゆめぴりか」統一パッケージなどを手がけたグラフィックデザイナーの佐藤卓氏によるものです。ロゴデザインは、人の心(円)と米(六画、六角)とが合わさった形をイメージしています。
来年以降も継続
2018年産だけでなく、今後も年産毎にテーマに合った配合内容の「合組」をご提案します。
2018年産「合組-ごうぐみ-」
「ゆめぴりか」誕生10周年と「ふっくりんこ」誕生15周年を記念し「ゆめぴりか」と「ふっくりんこ」をブレンドした「周年ブレンド」です。2つのお米のよさが引き立ったお米で、炊きたてはつやがあって柔らかく、冷めても粘りが持続。お弁当や普段使いのお米におすすめです。
【特集】産地がブレンド米を提案することで新しいお米の楽しみ方を拡げていきたい
お米の一大産地である北海道がブレンド米「合組」を発売する狙いとは?
北海道米の新たな取り組みを紹介します。
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ホクレン農業協同組合連合会 米穀事業本部 米穀部 主食課 課長補佐 松尾 一平
2018年産「合組」はバランスのよい味が特長
この冬、ホクレンからこれまでにないブレンド米のブランド「合組」が登場しました。「合組」は2018年産だけでなく、今後も年産毎にテーマに合ったブレンド米をご提案していく予定です。
まず、2018 年産「合組」についてご紹介します。2018 年は「ゆめぴりか」誕生10周年、「ふっくりんこ」誕生15周年。これを記念して、「ゆめぴりか」と「ふっくりんこ」の「周年ブレンド」としています。
2018 年産「合組」は、普段使いできて、味のバランスがよく、冷めても美味しいお米を目指し、「ゆめぴりか」9対「ふっくりんこ」1の比率となりました。とはいえ「ゆめぴりか」でも「ふっくりんこ」でもない、まったく新しい価値のお米です。ブレンドによってそれぞれのよいところを引き出すことで、バランスのよい汎用性のあるお米になっています。
付加価値のあるブレンド米で新しいマーケットを開拓
「合組」はスタートしたばかりで、2019 年はチャレンジの年だと思っています。お米業界ではブレンド米は低価格というイメージがありますが、「合組」はそうではなく、少しでも高い価格で販売してもらうことを目指しています。この価格帯で、付加価値のあるブレンド米を売ることは、大きなチャレンジです。
お米業界では比較的評価の低いブレンド米ですが、コーヒーやお茶、ウイスキーなどでは、悪いイメージはありません。また、お寿司屋さんでは、お米を自分たちでブレンドして使用していることが多いといいます。
ブレンド米は、過去のイメージや価格訴求の商品が多いために低い評価となっていますが、ブレンド米自体は決して悪いものではありません。コンセプトに基づき、きちんと管理された品質のブレンド米をホクレンが提案することで、ブレンド米が適正に評価され、お米の新しい楽しみ方を拡げることができると考えました。
これまでは「ゆめぴりか」、「ななつぼし」などの品種をアピールしてきて、それは今後も継続していきますが、ブレンド米のブランド「合組」という脱・品種の新しいアプローチが加わります。流通や消費者にとっても選択肢が広がります。新たなマーケットを開拓する手段にもなりうると考えます。
各産地が続々と新しいブランド米を開発している一方で、お米の一人当たりの消費量は低下の一途をたどっています。食べたいものと作りたいもの、消費者が買いたい価格と生産者の所得確保など、需給をマッチさせていくのは極めて難しくなってきていますし、消費者の趣味嗜好も千差万別で、時間の経過とともに変わっていきます。
品種は、そう簡単に数を出せるものではありません。新しい品種を開発するには、時間と手間がかかります。そのため、生産と流通をつなぐ私たちがブレンドという手段を使って新しい提案をしていくこととしました。北海道、ホクレンならではの品質管理体制で、安全・安心で均一な品質のお米を提供することができます。
自信を持って世に出す「合組」ですが、これが初めての取り組みなので、手にとってもらうため販売促進にも力を入れ、「『合組』を食べたい」と思ってもらえるような需要喚起に取り組みます。北海道米の新たな取り組みにご期待ください。
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