株式会社電通パブリックリレーションズ
電通PRが国際PR協会のアワード5部門において6つのトップ賞を獲得
株式会社電通パブリックリレーションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:畔柳一典、以下、電通PR)は、国際PR協会が主催するPRの国際的な業界賞「ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス(GWA)」において、株式会社電通(以下、電通)と取り組んだキャンペーンで、5部門で6つのトップ賞を受賞しました。
今回受賞したキャンペーンは、エレクトロニック・アーツ株式会社(以下、エレクトロニック・アーツ)の「Kobayashi City Department of SIMCITY BUILDIT」、認定NPO法人気候ネットワーク(以下、気候ネットワーク)の「Teenage Voice 2019」、大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)の「SketchCook」、株式会社ヤッホーブルーイング(以下、ヤッホーブルーイング)の「Bossy-Talk Detector」です。
GWAは1990年に創設され、今年は世界36カ国からエントリーがありました。世界から選ばれた38人のPRの専門家によって審査され、89件の受賞が発表されました。全ての部門における受賞プロジェクトの中から選ばれる最高賞、グランプリの発表は、9月27日にアルメニアの首都エレバンで開催される授賞式で発表されます。
受賞したカテゴリーは以下の通りです。
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<受賞キャンペーン概要> ※クライアント名50音順
■Kobayashi City Department of SIMCITY BUILDIT(和名:小林市シムシティ課)
クライアント名 : エレクトロニック・アーツ
エントリー会社 : 電通、電通PR
受賞カテゴリー : アート&エンターテインメント(エージェンシー)トップ賞
テクノロジー(エージェンシー)トップ賞
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多くの日本の地方都市と同様、宮崎県小林市は人口流出をはじめ数々の問題を抱えており、2014年には『消滅可能性都市』に指定されていた。家庭用ゲーム機、PC、モバイル向けゲームの世界的パブリッシャーであるエレクトロニック・アーツは、同社の人気ゲームタイトル『SIMCITY BUILDIT /シムシティ ビルドイット』をベースとした教育的で画期的なイニシアチブを小林市とともに立ち上げた。コミュニティー開発への若者の関心喚起と協力を得るため、ゲームアプリを活用した授業が地元の高校に正式に採用され、高校生たちは市役所の職員とともに新たに設立された小林市の「シムシティ課」のメンバーとなった。彼らは継続的な取り組みとして、「シムシティ ビルドイット」を活用しながら、理想的な将来のまちのビジョンを検討し、市長や市職員が出席する公的なタウンミーティングの場で活動報告のプレゼンテーションを行った。このプロジェクトは、世代を超え、生まれ育ったまちの将来を考えるきっかけとなり、メディアにも数多く取り上げられたほか、日本の他の自治体から、地元の活性化のために、同じ取り組みをしたいという問い合わせが入るなど、注目を集め、日本が抱える普遍的な問題に対しての新しいアプローチの事例となった。
■Teenage Voice 2019(和名:ティーンエイジボイス2019)
クライアント名 :気候ネットワーク
エントリー会社 :電通、電通PR
受賞カテゴリー :NGOキャンペーン(エージェンシー)トップ賞
パブリケーションズ(エージェンシー)トップ賞
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気候変動による環境危機に対して、子どもたちが声を上げる「#FRIDAYSFORFUTURE」活動は、世界中で爆発的にその勢いを増している。京都議定書が採択された翌年に設立されたNPO“気候ネットワーク”は、活動開始から20年を数え、環境問題への取り組みにイニシアチブを示すため、各団体のより密接な共同活動のための合意形成をけん引する活動を計画した。米国、カナダ、欧州、日本など「#FRIDAYSFORFUTURE」活動をベースに世界の子どもたちが発信するメッセージを集め、彼らの了承を得て引用した広告をNY TIMESなどの主要紙に掲載、またOOHでも展開した。この広告紙面やポスターのバーコードを読み取ることですぐに署名できる仕組みとなっている。これら情報発信は国連本部もあり、環境活動の核となるニューヨークを中心に、世界への広がりを目指して行われた。ウェブサイトも立ち上げ、各国の子どもたちの意見を集約する場を作り、署名を集め、各環境保護団体も垣根を越えた協力体制を取れるよう場を整えた。その結果、多くの団体がこの活動に賛同し、協力体制を宣言するコメントが寄せられた。また今回のキャンペーンに協力してくれた子どもたちにも、さらにその主張を掘り下げるためのメディア取材が多数発生。 メッセージ広告などによるリーチは1億3000万超を達成し、若き環境アクティビスト、インフルエンサーがこの活動を賞賛した。
■SketchCook(和名:スケッチクック)
クライアント名 :大塚製薬
エントリー会社 :電通、電通PR
受賞カテゴリー : テクノロジー(エージェンシー)トップ賞
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多くの先進国において、子どもたちの質の悪い食習慣が問題化している。日本も同じで、多くの子どもたちが親から与えられるバランスの良い食事を嫌がり、スナックや加工食品を好む状況が続いている。総合ヘルスケア企業である大塚製薬は、子どもたちが栄養に関する健康的な取り組みができるようにと、Googleの機械学習技術を活用し、子どもが好きなお絵かきを利用したユニークな取り組みを行った。 モバイルアプリのSketchCookは、子どもが描いた食事の絵を見事にレシピに変換し、家族と料理が楽しめる場を作り出した。家庭や学校から集めた1万2000ものおいしそうなスケッチをアプリに機械学習させたことで、お絵かきを現実的なおいしそうな画像に変換する機能が充実し、利用を促進している。変換される画像は、300万のレシピ・データベースと突合されることで、最も健康的な料理を探してくれる。子どもたちはこの遊び心のあるテクノロジーを気に入っている。SketchCookは幅広いメディアで報道され、子どもの栄養に関する話題を広く喚起し。その結果、主要都市のいくつかの学校でも導入されることになった。
■Bossy-Talk Detector(和名:先輩風壱号)
クライアント名 :ヤッホーブルーイング
エントリー会社 :電通、電通PR
受賞カテゴリー :フード&ビバレッジ(エージェンシー)トップ賞
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ヤッホーブルーイングは、国内最大手のクラフトビール製造会社。同社は、クラフトビールが従来の形式にとらわれず自由なスタイルで楽しまれるように、フラットで自由な飲み会がもっと広がれば、昨今の飲み会が抱える問題にもポジティブにアプローチできるだけでなく、よいチームづくりが実現できると考えている。会社における上司と部下の飲み会も、上下関係をなくし自由に会話することで、お互いの価値観や考え方を知ることができ、それがよい仕事にもつながる。そこで、飲み会でわずらわしく思われがちな「先輩風」を、AI解析による先端のテクノロジーで見える化させることでユーモラスに啓発するマシン『先輩風壱号』を独自開発した。マシンについているマイクで先輩風(先輩ワード検出、会話内容解析、音声感情解析)の強さを自動解析し、ファンで本物の風を段階的に吹かせる仕組み。同社はコンセプトムービーを8月3日の世界ビールデーに公開、店舗に『先輩風壱号』を設置した。このユニークな取り組みは大きく報道され、15の企業および団体から貸し出しの要請があるなど、関心の高さを伺わせるプロジェクトになった。
<国際PR協会ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス(GWA)について>
ゴールデン・ワールド・アワーズ・フォー・エクセレンス(GWA)は、国際的なPRの業界団体である国際PR協会(設立:1955年、団体登録:ロンドン)が、世界の優れたPR活動を表彰する業界賞で、1990年に創設されました。エントリー部門には、BtoB、ヘルスケア、NGOキャンペーン、既存商品のコンシューマーPR、コーポレート・コミュニケーションズ、パブリック・アフェアーズ、イベント・マネジメント、スポンサーシップなど37の業界別・プラクティス領域別の部門があり、さらにそれぞれの部門には「エージェンシー」と「インハウス(企業・団体の組織内PR部署)」のサブカテゴリーがあります。また、このGWAは国連も後援しており、国連の17の持続可能な開発目標(SDGs)に沿ったキャンペーンにはグローバル貢献賞(Global Contribution Award)が贈られます。グランプリはそれぞれの部門の受賞者の中から選ばれ、9月に開催されるIPRAワールド・コングレスで発表されます。
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株式会社電通パブリックリレーションズ
電通PRは1961年の創立以来、国内外の企業・政府・自治体・団体の戦略パートナーとして、レピュテーション・マネジメントをサポートしています。総勢290人の社員が、データ分析、そしてそこから得られたインサイトに基づくコンテンツ開発と最適な情報流通デザインを通して、クライアントの「社会との対話力」強化に取り組んでいます。2009年および2015年には、日本国内で最も優れたPR会社に贈られる「ジャパン・コンサルタンシー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、2018年には、The Holmes Reportから「北アジアPRコンサルタンシー・オブ・ザ・イヤー」を授与されています。
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