一方、ティアフォーは、名古屋大学発のベンチャーとして2015年12月に設立された、世界初のオープンソースの自動運転OS「Autoware」*1 の開発を主導するスタートアップ企業です。自動運転技術の発展を通じ、様々な組織、個人が自動運転技術の発展に貢献できるエコシステムの構築を目指しています。
サイバーセキュリティ分野における新たな脅威は、常に増大を続けています。とりわけ自動運転に対するサイバー攻撃は、自動車の安全に影響を及ぼす場合があることから、自動運転技術を用いる自動車に対しては、適切なセキュリティ対策を施しておくことが必要です。
両社による共同研究の対象は、自動運転向けのハードウェアおよびソフトウェアに関する、セキュリティリスクの評価手法および対策技術です。具体的には、おもに下記の3つのテーマに取り組む予定です。
・自動運転を採用する自動車の車両、車載電子製品、および関連のソフトウェアを対象とした、セキュリティリスクの分析・評価手法およびペネトレーションテスト手法の開発
・自動運転を採用する自動車の車両、車載電子製品、およびコネクテッドシステム*2を対象とした、今後必要と想定されるセキュリティ関連の新技術の開発
・自動運転の国際業界団体「The Autoware Foundation」との連携を通じた、自動運転OSを対象としたセキュリティリスクの評価手法と対策技術の開発
NDIASとティアフォーは今回の共同研究を通じて、車の自動運転に関わるセキュリティ技術の向上をはかり、安全・安心なモビリティ―社会の実現に貢献していきます。
用語解説
*1 「Autoware」は、The Autoware Foundationの登録商標です。
*2 コネクテッドシステム:
ここでは、インターネットへの常時接続機能を備えた自動車の情報システムを指します。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。