追手門学院大学(大阪府茨木市、学長:川原俊明)原田章教授と大阪府警察本部府民安全対策課は、犯罪被害を疑似体験できるVR(Virtual Reality:仮想現実)コンテンツを共同開発した。これは、主に女性の自主防犯意識を高めることを目的としたもの。11月2日(土)、同大と追手門学院中・高等学校の合同学園祭の中で初めて、このVRコンテンツを用いた一般向け防犯教室を開催する。参加費無料。事前申し込み不要で、希望者多数の場合は整理券を配布(13歳以上対象)。
【ポイント】
○VRを活用し、犯罪被害を疑似体験できるコンテンツを追手門学院大学と大阪府警が共同開発
○歩きスマホで公園を歩いているところ、背後から不審な人物が迫ってくる場面を疑似体験
○11月2日の追手門学院合同学園祭で一般向けに防犯教室を開催し、初披露する
追手門学院大学側の開発者は、同大副学長でデータサイエンスを専門とする原田章教授。原田教授は360度の視野を一度に撮影できる専用カメラで公園の風景を撮影し、専用ゴーグルと連動させることで、ゴーグルをつければあたかも公園にいるような感覚になる仮想現実(VR)を作り出した。これを用いて、スマートフォンで音楽を聴きながら公園を歩いているという場面を設定。背後から不審な人物が近づいて来る状況に気づくことがいかに難しいかということを、疑似体験できるようにした。
基本的には専用カメラとゴーグルがあれば製作することができ、プログラムで一から同様の仮想空間をつくるのと比べると、とても安価だという。
完成を受け、11月2日(土)に追手門学院茨木総持寺キャンパスで実施する合同学園祭において、来場者向けに初めてのVR防犯教室を開催する。
原田教授は「この方法を使えば、安価というだけでなく、犯罪の可能性があるさまざまな場面をつくり出すことができ、防犯教室など啓発活動に貢献できるのではないか」と話している。
【防犯教室概要】
日時:2019年11月2日(土)
(1)10時~(2)11時~(3)13時~(4)14時~(5)15時~ 入替制で計5回
会場:追手門学院茨木総持寺キャンパス 大学棟・アカデミックアーク5階 A532およびA533
参加:無料。当日、会場で受付。機器の数に限りがあるため希望者多数の場合は整理券を配付。なお、VR体験は13歳以上を対象とし、同意書へのサインが必要。
(参考)
追手門学院大学が11月2・3日に追手門学院中・高と合同学園祭を開催 -- テーマは「追手門万博」(2019.10.07)
(リンク »)
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