『理学療法士』の進路検討時には、理想（“人のため”）と現実（“飽和？将来性？”）に迷う姿が浮き彫りに

日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE」（https://okwave.jp）を運営する株式会社オウケイウェイヴ（所在地：東京都渋谷区、代表取締役社長：松田　元）の総合シンクタンクであるオウケイウェイヴ総研（所長：大山　泰）は、「OKWAVE」にて『理学療法士』についてどのような質問が投稿されているかを多角的に分析しました。その結果、『理学療法士』の進路検討時には、仕事への理解や志を持ちながらも、資格者の“飽和”や将来性を心配する姿が浮き彫りになりました。

(リンク »)

オウケイウェイヴ総研では、Q&Aサイト「OKWAVE」に投稿された『理学療法士』に関する「質問」についての分析を行いました（対象期間：2000年1月1日〜2019年10月31日、対象投稿数：954件）。
『理学療法士』に関する「OKWAVE」での質問投稿者は男性が56%、女性が43%となり、「OKWAVE」の質問投稿者の全体の傾向（男性：57％、女性：43%）とは大差がありませんでした。質問者の年代では20代が39％と最も多く、次いで10代が26％、30代が19％となりました。
質問内容については、『理学療法士』に紐付いて頻出するワードを抽出したキーワードマップをもとに大別すると、「仕事」「資格」「学校」といったワードの頻出頻度がとくに多いことからそれらを総じて【進路】、その他には「好き」「彼」といったワードから想起される【患者と理学療法士との人間関係】に分けられました。

【進路】に関しては、理学療法士になるために学べる大学や専門学校などの検討や、他の医療関連の職種との比較など、理学療法士になるための質問が多く寄せられました。これらの男女での差異を分析すると、理学療法士との職種の比較として、男性は大学学部の専攻選択先として放射線技師、臨床検査技師、転職先として柔道整復師をあげており、女性は看護師、トレーナー（スポーツトレーナー、アスレティックトレーナーなど）を比較対象としていました。また、理学療法士の職業検討にあたっては、女性よりも男性の方が給与、将来性や需要、学校選択のメリット/デメリット、年齢を気にしている傾向が見られました。
また、質問内容としても、理学療法士の仕事や職場の雰囲気に関するものよりも、他の職種と比べた就職活動の際の需要、給与といった将来性を気にしている傾向が見られました。

【患者と理学療法士との人間関係】においては、患者の立場から理学療法士の言動についての質問、理学療法士側からの患者とのコミュニケーションに関する質問も若干見られましたが、その多くは恋愛に関する相談でした。とくに、担当だった理学療法士への恋心についての相談が多く見られる結果となりました。

■「OKWAVE」の質問投稿より抜粋
【進路／男性からの質問】 (リンク »)
現在、理学療法士と柔道整復師どちらになろうか迷っています。どちらが将来性がありますか？需要は、どちらの方が多いのですか？

【進路／男性からの質問】 (リンク »)
自分は現在高２で理学療法士を目指そうと思っているのですが、・・・おもに就職状況・必要とする学力・将来性・難易度・収入など・・・

【進路／女性からの質問】 (リンク »)
理学療法士みたいな職業に就きたいと思ってきました。しかし・・・私は理系が苦手…。今から頑張ろうと思っていて、それで理系が普通に出来てきたらよいのですが…

【理学療法士との人間関係／担当替え】 (リンク »)
今まで担当していた理学療法士は、マイペースでゆっくりやりましょうといった優しいタイプでしたが、主治医の治療方針でも今まで通りやりましょうと言っているにも関わらず、新しく担当になった理学療法士は、負荷をどんどん上げて、主治医の目標設定よりもかなり高いような気がします。・・・担当を変えてもらえるでしょうか？

【理学療法士との人間関係／担当替え】 (リンク »)
担当している方で、拒否が強い入所者がいます。1年近く担当していますが、初期～現在に至るまで変化なく拒否継続。他セラピストの受け入れは良好。・・・職場では「担当は替えないほうがいい」との考え方です。・・・どのような対応をしているケースが多いでしょうか？

【理学療法士との人間関係／恋愛相談】 (リンク »)
リハビリでお世話になった担当の理学療法士の先生を好きになりました。・・・最近私は、またリハビリに通院し始め、先生とも会えるようになりました。しかし最近、先生の態度が変わりました。・・・今はほとんど話しかけてくれないし、私が話しかけても、微妙な反応(？)なんです…。

【理学療法士との人間関係／恋愛相談】 (リンク »)
リハビリ（理学療法士）の先生へ半年ほどお世話になってます。もうすぐ終了なんですが、どうやら好きになってしまいました。このままで終らすのが何か辛く最後までに何か進展させたいと思います。・・・


『理学療法士』についての質問者は10代、20代が多く、【進路】に関しては、理学療法士の仕事について、志を持ち、進路資料等を通じて仕事内容や専門性への理解はあるものの、資格取得後に就職できるのかどうかや、給与、将来性への不安から「OKWAVE」での質問に至っているように推察できます。なお、対象とした「質問」への「回答」投稿者には理学療法士を名乗る方からの、伝聞などではない“生の声”と考えられる回答が寄せられ、質問者と回答者の感謝でつながる良いコミュニケーションが取られています。【患者と理学療法士との人間関係】についても、通院中や以前に担当された理学療法士への好意からの恋愛相談が多くなったものと推察できます。こちらも理学療法士からの回答も多く、好意を持たれることそのものには前向きな傾向が見られました。

オウケイウェイヴ総研では今後も様々な社会的関心時や事象に関する調査を行っていく考えです。

■株式会社オウケイウェイヴについて
(リンク »)
株式会社オウケイウェイヴは1999年7月設立。「互い助け合いの場の創造を通して、物心両面の幸福を実現し、世界の発展に寄与する」ことを目指し、日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWAVE（ (リンク ») ）」を2000年1月より運営しています。法人向けには、「OKWAVE」の運営ノウハウを基にした、大手企業、自治体の600サイト以上が導入する国内シェアNo.1のFAQシステム「OKBIZ. for FAQ / Helpdesk Support（ (リンク ») ）」や、顧客参加型サポートコミュニティツール「OKBIZ. for Community Support（ (リンク ») ）」、顧客サポートAIソリューション「OKBIZ. for AI Chatbot（ (リンク ») ）」などを提供しています。2006年6月に株式上場（証券コード：3808）。今後は、AI、ブロックチェーン、情報セキュリティの各技術を組み合わせて、感謝されている人がより報われる社会を目指す「感謝経済」プラットフォーム（ (リンク ») ）の拡大に向けたサービスを提供していきます。

※記載された商品名、製品名は各社の登録商標または商標です。

このプレスリリースの付帯情報

「理学療法士」オウケイウェイヴ総研レポート