2019(令和元)年度の宅地建物取引士資格試験(宅建試験)において、追手門学院大学(大阪府茨木市、学長:川原俊明)からの受験者87人のうち、70人が合格した。合格率は80.5%で、前年を71.1ポイント上回る数字となっている。宅建試験は毎年およそ20万人が受験する人気の国家資格で、不動産適正取引推進機構がホームページ上で公表している「試験実施概況」によると、2019(令和元)年度は受験者数22万797人に対して合格者数3万7481人。合格率は17.0%となっており、同大は全国平均と比べて63.5ポイント上回った。
【ポイント】
○2019年度宅建試験において、追手門学院大学生が70人合格。合格率80.5%
○全国平均の合格率は17.0%。追手門学院大学は63.5ポイント上回る
○新キャンパスを契機に「学びあい、教えあい」に転換。自習時間を確保し学習習慣が定着へ
追手門学院大学では、これまでも外部講師による宅建試験講座を学内で開催しており、今年度からはより実績のある外部講師を招請。また、4月に新しく開設した茨木総持寺キャンパスのコンセプトの一つが、グループ学習を促す「学びあい、教えあい」の環境づくりであり、学生たちは年間約760時間の自習に取り組んだ。こうした取り組みの成果が数字に表れた形となっている。
宅建試験に合格すると宅地建物取引士(宅建士)の資格を取得することができ、金融機関や不動産管理会社への就職が有利となるほか、他の資格や各種採用試験との関連も多く、応用が期待できる。
何より、今回の宅建試験支援を通じて、グループ学習を促す「学びあい、教えあい」による学習習慣の定着という効果を数値として確認できたことに、大きな意義があるといえる。
このことから同大では、今後より拡大させる新教育コンセプト「WIL(行動して学び、学びながら行動する)」に基づく「WILプログラム」の展開においても「学びあい、教えあい」を推進していく。
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