独立行政法人 日本芸術文化振興会
日本博広報大使に黒柳徹子さんが就任
1月15日(水)に任命式を実施
文化庁及び独立行政法人 日本芸術文化振興会では、2019年より、日本が誇る様々な文化、「日本の美」を体現する美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭等を展開する「日本博」を実施しています。
日本博は、文化庁・日本芸術文化振興会を中心に、関係府省庁や文化施設、地方自治体、民間団体等の関係者と連携した総力を結集した大型国家プロジェクトであり、「縄文から現代」及び「日本人と自然」というコンセプトの下、日本が誇る様々な文化、「日本の美」を体現する美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭等を展開していくものです。本プロジェクトを広く国内外へ発信することを目的に、2020年1月15日(水)、女優の黒柳徹子さんを日本博広報大使として萩生田文部科学大臣より任命しました。
これに伴い、同日、虎ノ門ヒルズ「ホールB」(東京都港区)において記者会見を行い、日本博広報大使の任命式を実施しました。
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1月15日(水)日本博記者発表会にて
(左から河村日本芸術文化振興会理事長、黒柳徹子様、萩生田文部科学大臣)
<黒柳徹子さん プロフィール>
東京・乃木坂に生まれる。父はヴァイオリニスト、NHK交響楽団のコンサートマスター。
トモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業しNHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として活躍。その後、文学座研究所、ニューヨークのMARY TARCAI(メリー・ターサイ)演劇学校などで学ぶ。アメリカのテレビ番組、ジョニー・カーソンの『ザ・トゥナイト・ショー』など、多くのアメリカのテレビ番組に出演。また、タイム、ニューズウイーク、ニューヨーク・タイムス、ヘラルド・トリビューン、ピープルなどに日本の代表女性として紹介される。日本で初めてのトーク番組『徹子の部屋』は44年目をむかえる。著作『窓ぎわのトットちゃん』は800万部というベストセラーの日本記録を達成。アメリカ、イギリスなどの英語圏、ドイツ、ロシア、中国語圏、アラビア語圏など、35以上の言語に翻訳される。日本語版の印税で社会福祉法人トット基金を設立。プロの、ろう者の俳優の養成、演劇活動、手話教室などに力を注ぐ。ユニセフ(国連児童基金)親善大使としてアフリカ、アジアなどを訪問。メディアを通して、その現状報告と募金活動などに従事。日本ペンクラブ会員。ちひろ美術館(東京・安曇野)館長。東京フィルハーモニー交響楽団副理事長。日本パンダ保護協会名誉会長など。文化功労者。
日本博記者発表会について
日本博広報大使に黒柳徹子さんが就任
記者会見では、萩生田文部科学大臣が開会の挨拶を行い、世界の人々に全国各地で日本の美を体感していただく取り組みして日本博を実施していることを説明し、これを広く国内外に情報発信するために、この度、日本博広報大使として黒柳徹子さんを任命すると話しました。
黒柳さんについて「芸能活動以外にもユニセフ親善大使など多方面で活躍し、国内外を問わず多くの方に親しまれている」と紹介し、「オリンピック・パラリンピックが開催されるこの年から日本博が広く認知され、日本文化に興味関心を持ってもらえると幸いである」と話し、黒柳さんに「精力的な活動を期待する」と述べました。
続いて、黒柳徹子さんが登壇し任命式が行われました。萩生田文部科学大臣から任命書を交付された黒柳さんは就任の挨拶を行い、「本当に大切なお仕事、こんなことを私に任せていただけてよろしいのかと思うような、とても嬉しいお話でもございまして、喜んでお引き受けさせていただきました。みなさんご存知のように日本は大変古い文化を持った国でございます。若い方たちにも、外国の方たちにもいろんなことを分かっていただけるように、頑張るつもりでおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」と抱負を語ると、会場から大きな拍手が沸き起こりました。
その後、萩生田文部科学大臣と独立行政法人 日本芸術文化振興会 河村潤子理事長、黒柳さんによるトークセッションが行われました。
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トークセッション
(左から河村日本芸術文化振興会理事長、黒柳徹子様、萩生田文部科学大臣)
萩生田文部科学大臣は日本博について、「オリンピック・パラリンピックの期間やその前後に、インバウンドなどの地方への誘客促進を目指し、文化庁が中心となり関係省庁などの総力を結集した大型プロジェクトである」と説明しました。昨年のラグビーワールドカップの際に甲冑の展示・体験企画が各国の選手から大変好評であったことを例に、「日本博でも日本文化をわかりやすく伝える展示や体験の機会を提供し、多くの人に感動を与え歴史に残るものにしたい。興味のある日本博を見つけて足を運んでほしい」と話しました。
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トークセッション
(黒柳徹子様)
黒柳さんは、発信をしたい日本の文化として「着物」を挙げ、ニューヨークに滞在中に振袖を着ていたことで注目を浴び、チャーリー・チャップリンと面会できたという体験談を披露。着物は「大変誇らしい気持ちになる文化」であり、「若い人や外国人に知ってほしい」と話しました。
河村理事長は、これまでの活動の中で反響を得ている企画として、歌舞伎を複数の言語でガイドする「Discover KABUKI」や、工芸品としての価値を持つ甲冑の展覧会企画を紹介。「伝える工夫を行い体験の機会をもっと作り、日本の文化の背景にある時代背景や暮らしも同時に知ってもらう企画を展開したい」と述べました。
また、黒柳さんは日本の文化・芸術にかかわる人に向けた応援の言葉として、「日本のすばらしさは当たり前に感じてしまって気づかないことが多い。日本の文化・芸術に自信を持ち、知っていただけるように宣伝してもらいたい」と述べ、日本博広報大使として「日本博で私もできることを一生懸命やりたい」と抱負を語りました。
最後に河村理事長が日本博の概要を説明し、「日本博」2020オープニング・セレモニー 記念公演をはじめとする今後のラインアップの案内を行い、記者発表は閉会しました。
実施概要
日 時:2020年1月15日(水)13:30~14:15
会 場:虎ノ門ヒルズ4階「ホールB 1/2」
主 催:文化庁、独立行政法人 日本芸術文化振興会
内 容:・日本博広報大使「任命式」
・日本博概要説明
登壇者:・文部科学大臣 萩生田 光一
・独立行政法人 日本芸術文化振興会 理事長 河村潤子
・文化庁次長 中岡 司
■「日本博」について
「日本博」主旨
日本博は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、総合テーマ「日本人と自然」の下、日本全国で日本の文化芸術に流れる「日本の美」を国内外へ発信し、次世代に伝えることで更なる未来の創生を目指す文化芸術の祭典です。文化庁と日本芸術文化振興会を中心に、関係府省庁や文化施設、地方自治体、民間団体等の関係者と連携した総力を結集した大型国家プロジェクトです。
「日本博」基本コンセプト
縄文時代から現代まで1万年以上もの間、私たちは大自然の多様性を尊重し、生きとし生けるもの全てに命が宿ると考えてきました。そして、それらを畏敬する「心」を文化芸術や日々の暮らしで表現してきました。縄文土器をはじめ、仏像のような彫刻、浮世絵や屏風といった絵画、漆器などの工芸、着物などの染織、能や歌舞伎で知られる伝統芸能、文芸、漫画・アニメなど含む様々な芸術分野も、この国の風土や日本人の自然観が反映されています。また、衣食住をはじめとする暮らし・生活様式等においても、人が自然に対して共鳴、共感する「心」を具現化し、その「美意識」を大切にしてきました。
日本博は、「日本人と自然」という総合テーマのもと「美術・文化財」、「舞台芸術」、「メディア芸術」、「生活文化・文芸・音楽」、「食文化・自然」、「デザイン・ファッション」、「共生社会・多文化共生」、「被災地復興」という8つの分野にわたる「日本の美」を国内外へ発信し、次世代に伝えることで更なる未来の創生を目指します。
縄文時代から現代まで続く文化芸術を伝えるこの祭典が、人々の交流を促して感動を呼び起こし、世界の多様性の尊重、普遍性の共有、平和の祈りへとつながることを希求しています。
※採択事業の詳細につきましては「日本博ホームページ」をご参照ください。
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