なお、毎年開催していた授賞式については、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、開催しないこととします。
第13回舟橋聖一文学賞
彦根市民が豊かな心を育み、彦根市に香り高い文化を築くため、彦根市の名誉市民である作家の故舟橋聖一さんの文学の世界に通じる優れた文芸作品に贈っています。
作品名:がいなもん松浦武四郎一代
出版社名:小学館
著者:河治 和香(かわじ わか)
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第31回舟橋聖一顕彰青年文学賞
昭和59年12月、舟橋家から「故舟橋聖一顕彰事業基金」としての寄付を受け、これを基に平成元年度から、全国の青年を対象に広く作品を公募し、文学の登竜門として、「青年文学賞」を贈っています。
作品名:水槽と病室
著者:薛 沙耶伽(せつ さやか)
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舟橋聖一 略歴
明治37年、東京に生まれる。水戸高校時代から文学に傾倒、東京帝国大学国文科在学中、村山知義・河原崎長十郎らと劇団「心座」を結成し、新劇活動に没頭した。
卒業後、明治大学で教鞭をとりつつ「文芸都市」「近代生活」等の同人に参加。
初めて発表した作品は、昭和5年の戯曲集『愛慾の一匙』である。
昭和9年には雑誌「行動」に『ダイヴィング』を発表、行動主義を提唱し反響を呼び、翌年「文学界」の同人となった。戦時中『悉皆屋康吉』を脱稿し、作家的地位を不動のものとした。
戦後、昭和27年から10年間書き続けた「夏子もの」では、日本の季節感を濃淡鮮やかに描き、昭和39年『ある女の遠景』で毎日芸術賞を受賞した。
同年6月、開国の英雄・井伊大老を描いた『花の生涯』創作の功績により、彦根市名誉市民第1号に迎えられ、昭和41年には日本芸術院会員となった。
この頃から眼を患い、不自由な口述筆記で完成した『好きな女の胸飾り』で昭和42年度の野間文芸賞を受賞。
また、昭和50年には、文化功労者に推載されたが、翌年1月13日急性心筋梗塞により、71歳の生涯を閉じた。
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