壁緩衝材・床マット・パーティション3つの用途を備えた「スキルフリー(R) 避難時用マット」を販売開始します。
体育館等の避難所において、平常時は緩衝材として壁に設置し、災害時はその場で簡単に組み立て可能です。
当社のフォーム技術を活用し、社会の安全・安心に貢献する機能製品を提案して参ります。
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区丸の内2丁目2番3号、代表取締役社長:小林敬一)は、壁緩衝材・床マット・パーティションの3つの機能を有した発泡ポリエチレン製の避難時用マットを開発しました。
本マットは、あらかじめ避難所の壁に取り付けておくことで、保管場所を占有することなく、平常時は児童や高齢者などを怪我から守る緩衝材として機能します。また、災害時には壁から取り外し、断熱用床マットやパーティションとして利用することで、快適性、プライバシー、ソーシャルディスタンス等を確保し、避難所生活の環境改善に貢献します。
当社では技術を活かし、防災・減災への積極的な取組みを通して安全・安心・快適な社会の実現に貢献して参ります。
■背景
近年、東日本大震災を始め、熊本地震や北海道胆振東部地震、西日本豪雨、台風による水害等、各地で様々な災害が発生しております。これら被災地では、多くの避難所生活者が不自由な生活を強いられ、時に長期化を呈することもあります。中でも体育館等の避難所では、床が硬い、冷たい、プライバシーが確保できない等の課題があり、床マットやパーティションによる環境改善が望まれています。直近では、世界的に大流行する新型コロナウイルスの飛沫感染予防策として、パーティションによるゾーニングの必要性も高まっています。これら災害対策品は、平常時の保管場所確保の問題から整備が進んでおらず、一方で、災害発生後では、交通網寸断、輸送手段の制限等により避難所への速やかな納入が困難となっています。そこで、あらかじめ避難所に設置しても保管スペースを必要としない、床マットやパーティションへの期待が高まっています。
■内容
この度、当社が世界で初めて開発した化学架橋ポリエチレンフォームを使用した、断熱性、クッション性に優れ、保管スペースを必要としない『スキルフリー(R) 避難時用マット』(商標登録6237985)を開発しました。本製品は、壁への設置・着脱・組立が容易なため、壁緩衝材・床マット・パーティションの3つの機能を兼ね備えています。
■製品概要
サイズ:1,800mm×880mm t=30mm(たたみ1畳とほぼ同じ大きさ)
重さ:約1.2kg/枚
【壁緩衝材 使用時】
・特別な工具を使用せず、簡単に壁へ取り付けられます。
・複数枚を重ねて設置でき、着脱も容易です。
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【床マット 使用時】
・マット表面に凹凸加工を施し、クッション性を高めています。
・発泡ポリエチレン製による優れた断熱性で、床の冷たさを緩和します。
・独立気泡構造で吸水しないため、水などをこぼしてもすぐに拭き取れます。
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【パーティション 使用時】
・特別な工具を使用せず、簡単に組み立てられます。(当社施工テストでは1分/区画)
・ゾーニングにより、ウイルスの飛沫防止に役立ちます。
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なお、当社は本年1月28日に鹿児島県薩摩川内市と産業振興に関する連携協定を締結し、本製品を市内避難場所に設置しながら機能性、快適性などを検証しています。
半世紀に渡り培ってきたフォーム技術を活かし、今後も社会の安全・安心・快適さに幅広く貢献する機能製品を提案して参ります。
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1月28日 薩摩川内市との連携協定締結式の様子
(左)伊地知哲朗執行役員常務 (右)岩切秀雄薩摩川内市長
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薩摩川内市内 指定避難場所設置の様子
■ 販売開始時期
2020年7月予定
■ 古河電工グループのSDGs への取り組み
当社グループは、「世紀を超えて培ってきた素材力を核として、絶え間ない技術革新により、真に豊かで持続く可能な社会の実現に貢献します。」を基本理念に掲げて、4つのコア技術(メタル・ポリマー・フォトニクス・高周波)を軸に、事業活動をしています。さらに、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、当社グループの事業領域を明確にした「古河電工グループビジョン2030」を策定し、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。
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■ 製品のお問合せ先
古河電気工業株式会社
機能樹脂製品部 営業部 03-3286-3425(直通)
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