衛生管理の世界的リーディングカンパニーであるエコラボの「2019年コーポレートサステナビリティレポート:Partners for Greater Purpose(目標に向けて共に取り組むパートナー)」より、「デジタルイノベーション」に関する取り組みをご紹介します。
エコラボでは創業以来、お客さまが抱える課題を解決するための化学製品と技術を開発してきました。エコラボのソリューションは、オペレーション向上、事業リスクの軽減、環境への影響の最小化に貢献します。また、デジタル技術を通して得られた洞察によって、お客さまの事業の成長とサステナビリティ向上を支援しています。
エコラボのカスタマーフォーカスのソリューション開発について
1,600人の科学者、エンジニア、技術専門家による研究開発
10,000件以上の有効特許を取得
124カ所の製造施設を所有
19のグローバルテクノロジー&イノベーションセンターを所有
デジタル技術を活かした洞察、水不足、水の安全に関するお客さまのニーズに対応した、エコラボの2019年のイノベーションをご紹介します。
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ECOLAB3D:安全なクラウドベースのデジタルプラットフォーム
ECOLAB3Dは、MicrosoftとAccentureの協力を得て開発されたクラウドベースのデジタルプラットフォームです。エコラボのツールやシステムからデータを収集して、リアルタイムで警告を促し、プラントのオペレーションの強化と企業の全施設におけるパフォーマンスの評価を行います。このプラットフォームでは、食品・飲料工場や発電所から病院に至るまで、お客さまの事業ごとのニーズに応じてソリューションをカスタマイズすることができます。
全世界的に水不足が進行する中、企業が水使用の状況を理解し、知見を行動に移すことがスマートな水管理においては重要となっています。
ECOLAB3Dは、企業の水使用の監視、管理、削減の方法を改善し、オペレーション効率の向上や環境への影響の最小化を支援します。業界屈指の包括的な水管理ソリューションであるエコラボの3D TRASARテクノロジーのデジタル機能、革新的な化学製品、リモート監視機能を活用し、グローバルな事業パフォーマンスの向上や資産の強化、水使用の削減を行います。洞察から実行可能な成果を生み出すことでECOLAB3Dはより大きな価値を提供し、企業のサステナビリティ目標と事業目標の達成を支援します。
RAPID BIO INTELLIGENCE:水資源の健全性を保つシステム
給水システムの表面に付着する有害バクテリアの増殖を防ぐことは、安全で効率的な冷却システムの運用、水やエネルギーの使用量の最小化、また機器の保護には不可欠です。
Rapid Bio Intelligenceは、冷却水中の微生物レベルを測定し、結果を15分以内にスマートフォンに送信することができます。他の試験法では最大48時間かかる場合もあるのに対し、迅速に結果を得ることが可能となります。
Rapid Bio Intelligenceは冷却水中の細菌レベルが高精度にリアルタイムで分かるため、問題となる前に直ちに対応できるほか、クラウドベースの記録にも簡単にアクセスすることができます。
WATER SAFETY INTELLIGENCE:水の安全の管理を促すデジタルサービス
従来、水の安全に関する情報の分析は難易度が高く時間もかかり、複数のソースからのデータをまとめて評価する必要がありました。また、水の安全に関する明確なイメージを企業全体に浸透させることは難しく、施設ごとにおける試験要件の準拠状況の判断は困難となっていました。
Water Safety Intelligenceは、ECOLAB3Dを活用した高度な分析によって、水の安全の積極的な管理と迅速な対応をお客さまに促すデジタルサービスです。
Water Safety Intelligenceは複数のソースからデータを集めて評価することで、冷却水システムにレジオネラ菌が繁殖するリスクを把握することができます。高度な分析により、お客さまは自社の水の安全プログラムの準拠状況を施設単位で監視でき、レジオネラ菌の繁殖リスクを評価することで、問題として顕在化する前に先手を打つことが可能となります。
<ケーススタディ> スマートな水管理に向けたアクションプランの策定で、グローバル企業Digital Realtyの課題を解決
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世界各地でデータセンター、コロケーション、相互接続に関するソリューションを提供しているグローバル企業Digital Realtyでは、水管理に関する戦略の改善、全社での水使用量の最小化、信頼できるパフォーマンスの確保、水関連リスクからの事業の保護という課題を抱えていました。
Digital Realtyからの要望
自社のデータセンターにおいて、どの場所でどれだけの水が使用されているかを把握したい
水の回復力を強化し余裕を持つことで、さらに増加していく水の使用量と品質の問題に対応したい
デジタルツールを使用し、監視と測定を向上したい
エコラボとのパートナーシップによりDigital Realtyが策定したアクションプラン
Water Risk Monetizerを活用し、早急に対処が必要な高リスクの施設に優先順位を付ける
結果として、担当チームは施設を優先度順に整理し、水関連リスクが最も大きい施設を特定できるマトリクスを作成することができました。
Smart Water Navigatorを活用し、各施設での水使用の慣行を評価する
結果として、担当チームは各施設の水使用と効率の向上のため、現場のチームが実行できるよう具体的な手順に集中することができました。
3D TRASARテクノロジーを活用し、効果的な水管理に関する戦略を提供する
結果として、D TRASARテクノロジーのダッシュボード機能が全社規模での水使用の可視化、測定、監視を提供したことで担当チームが各データセンターの水使用状況の追跡が可能となり、傾向の把握と比較でプロジェクトによる削減が数値化されました。
Digital Realtyが活用したエコラボのソリューション
Water Risk Monetizer( (リンク ») )
エコラボがTrucostおよびMicrosoftとのパートナーシップにより開発し、水に関するリスクを金額に換算してお客さまの理解を促すことで、成長を可能にする責任ある意思決定を支援します。
Smart Water Navigator( (リンク ») )
業種、拠点、現在の水使用のパフォーマンスに応じて、各施設に合った実践的で段階的なガイドを作成する公開ツールです。
3D TRASARテクノロジー( (リンク ») )
エコラボのツールの活用とアクションプラン策定により、Digital Realtyではより効果的な水管理の戦略をデータセンターに適用できるようになりました。また、組織内の水使用に関する理解も深まり、自社のオペレーションだけでなく流域と地域社会の改善や保護も実現することができました。
エコラボでは、今後10年間はエコラボがサステナビリティにおけるリーダーシップをさらに高め、示すことのできる極めて重要な機会として捉えています。2030年に向けた意欲的な目標「2030 Impact Goals」では、お客さまとの取り組みを通じて水資源、食品、衛生、気候に関する目標を掲げており、目標達成に向けてあらゆる分野でのデジタルイノベーションを推進していきます。
2019年のサステナビリティの取り組みについて(日本語)
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2019年コーポレートサステナビリティレポート、コーポレートレスポンシビリティ GRI レポート
(リンク »)
「2030 Impact Goals」について(日本語)
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エコラボについて
エコラボは、300万カ所に及ぶお客さまの現場で信頼されるパートナーとして、水、衛生、感染防止のソリューションとサービスのグローバルリーダーです。世界170カ国以上において食品、ヘルスケア、ホスピタリティ、産業分野のお客さまに、食品安全の促進、清潔で安全な環境の維持、水・エネルギー使用の最適化、オペレーション効率とサステナビリティの向上のための包括的ソリューション、データ活用によるインサイト、個々に適したサービスを提供しています。年間の売上高は130億ドル、従業員数は約45,000人です。詳しくは (リンク ») をご覧ください。
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