酪農学園大学・食と健康学類の学生らがポップコーンの新風味「キャラメルバター味」を開発 -- 前田農産食品との共同研究

酪農学園大学

From: Digital PR Platform

2021-01-28 20:05




酪農学園大学(北海道江別市)食と健康学類食品企画開発研究室(指導教員:阿部茂教授)の佐藤瑚太朗さん(3年)と畑中日菜さん(2年)、三井田愛佳さん(2年)はこのたび、前田農産食品株式会社(北海道中川郡本別町)の商品である電子レンジ対応ポップコーンの新風味「キャラメルバター味」を開発した。これは、同社との共同研究で行われたもので、今後は2021年末の商品化を目指している。




【ポイント】
・農業者では難しい商品味付けの科学的な裏付けを、大学研究機関がともに行う。
・食品研究の大学生が農業体験をし、素材ができるまでを体験。農産物の深みに触れる。
・食品系大学ラボでの異なる製造方法から食感の違いを理解し、より美味しい電子レンジ専用ポップコーンのフレーバー開発に役立てる。

 食品企画開発研究室では、北海道の6次産業化(1次産業である農業者や水産業者などが食品加工(2次産業)や流通・販売(3次産業)にも取り組むこと)をバックアップしており、さまざまな地域や企業との連携により食品の企画開発を行っている。コロナ禍にありながらも実践的なアクティブラーニングや現場の課題解決に携わることによって、即戦力となるような人材を輩出することを目指している。

 前田農産食品株式会社は本別町で4代続く大規模農家で、6次産業化に積極的に取り組んでいる。2016年には国内で唯一の電子レンジ対応ポップコーンを開発。それにより数々の賞を受賞している。
 同社で現在販売しているポップコーンは「うま塩味」のみだが、地元の子どもたちや学生などから新フレーバーの要望を受けたことで、2020年6月から阿部茂教授と協議を開始した。6月、8月、10月にはゼミ生が前田農産を訪問し、ポップコーンの栽培過程や現商品の製造工程を視察。11月に共同研究をスタートした。
 3年生の佐藤瑚太朗さんをリーダーとし、2年生の畑中日菜さんと三井田愛佳さんが加わって、油やフレーバーの違いや製造方法開発などについて研究。実験を重ねて試行錯誤を繰り返し、新たな風味となる「キャラメルバター味」を開発した。

 今後は2021年末頃の商品化を目指し、前田農産でプラントや工場のラインを増設する予定。また、今回の新風味開発をきっかけとして、さらに異なる風味の開発も期待される。

■佐藤瑚太朗さん(食と健康学類3年)のコメント
 食品の企画開発に携わることは小学校からの夢でした。テレビで亀田製菓「柿の種」の開発のエピソードをみて、日本一の開発者になりたいと思うようになりました。
 前田農産さんには昨年6月に見学し、10月にはインターンシップ生としてお世話になり、その際に新しいフレーバーの開発を提案されて取り組むことになりました。まず最初に、現在の商品であるうま塩味の油脂や食塩の配合などの規格を確認してそれを基準として実験を進めました。最初は爆裂したあとに色々なフレーバーのパウダーを振りかけてみたのですが、味に深みが感じられなかったので、油を変えたりバターを加えたりして0.1g単位で配合を変えながら試行錯誤を繰り返しました。阿部先生から指導いただくとともに、2年生の畑中さんと三井田さんがよくサポートしてくれました。
 ポップコーンは身近な食品ですが、味だけではなく、油脂、爆裂率などとても奥が深いと感じました。だからこそ、科学的な裏付けとなるようなデータを積み上げていきたいです。そして、4年生になってもポップコーンや油脂の関係などをテーマにしてさらに研究を進め、将来的には食品開発に関われるような企業に就職したいと考えています。

●前田農産食品株式会社(本別町)
  (リンク »)

(参考:酪農学園大学公式サイト内)
・本学食と健康学類の佐藤瑚太朗さんらがポップコーンの新風味を開発
  (リンク »)
・阿部茂教授(食品企画開発研究室)
  (リンク »)


▼本件に関する問い合わせ先
酪農学園大学入試広報センター広報課
住所:〒069-8501 江別市文京台緑町582番地
TEL:011-388-4158
FAX:011-388-4157
メール:koho@rakuno.ac.jp


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