東京都市大学の津村耕司准教授による論文が『Scientific Reports』誌の2020年「TOP 100 in Physics」に選出 -- 海洋生物の化石データから地球上の生命が絶滅しなかった確率を推定

東京都市大学

From: Digital PR Platform

2021-04-07 14:05




 東京都市大学(東京都世田谷区、学長:三木千壽)理工学部自然科学科の津村耕司准教授(総合研究所宇宙科学研究センター長)による論文が学術雑誌『Scientific Reports』の2020年「TOP 100 in Physics」に選出された。同論文は、2020年7月に掲載され、内容は、海洋生物の化石データから地球上の生命が絶滅しなかった確率を推定する方法を提案するもので、太陽系の外で生命を宿すような天体の数を推定する際にも応用が可能というもの。





 『Scientific Reports』は、科学雑誌『Nature』などを出版するNature Research社が刊行するオンラインのオープンアクセス型で、自然科学のすべての分野を網羅する世界最大の学術雑誌。
 同誌では1年間に最もダウンロード数の多い物理学分野の論文トップ100を「TOP 100 in Physics」として公開。2020年には800本以上の同分野の論文が掲載されたが、今回の津村准教授の論文は、その中でトップ25に入るダウンロード数を記録した。



●論文タイトル
『Estimating survival probability using the terrestrial extinction history for the search for extraterrestrial life』

●TOP 100 in Physics (2020)
(リンク »)

●論文情報
(リンク »)

【論文のポイント】
○地球の過去5億4000万年における海洋生物の化石データベースから、地球上の生物の大絶滅の規模と頻度を解析。
○その結果、地球上の生命が、誕生以降現在まで幸運にも絶滅せずに生き延びることができた確率は約15%と推定。
○この値は、生命が存在するような太陽系外惑星の数を推定する際などに応用することが可能。

(参考記事)
・古生物学的なアプローチを通じた地球外生命探査への挑戦 地球の生命が幸運にも絶滅しなかった確率は15%?! ~地球外生命を探す天文学者が、地球の5億4000万年間の化石データから算出~(2020/08/27 東京都市大学HP)
  (リンク »)


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