Cambridge QuantumとDeutsche Bahn Netz AG、 最新の量子アルゴリズムを活用し、鉄道の スケジューリングを最適化へ

クオンティニュアム株式会社

2021-11-18 15:00

※本報道資料は、英国Cambridge Quantumが2021年11月11日に配信したプレスリリースの抄訳です。

英国ケンブリッジ市 2021年11月11日発表 – Cambridge Quantum(以下CQ)とドイツ最大の鉄道会社であるDeutsche Bahn AG(日本語名:ドイツ鉄道)のインフラ運用部門であるDeutsche Bahn Netz AG(以下DB)は、DBの長期的な変革計画である Digitale Schiene Deutschland ( (リンク ») )の一環として、量子コンピュータを活用した鉄道のリスケジューリングの改善に関し、パートナーシップを締結することを発表しました。この度の協業では、次世代技術を用いてDBのインフラと鉄道システムをデジタル化し、鉄道ネットワークの大容量化と最適な利用を実現することを目的としています。

主要な量子アルゴリズムを上回る性能( (リンク ») )が最近示された、CQの最新の組合せ最適化アルゴリズム 「Filter-Variational Quantum Eigensolver(F-VQE)」( (リンク ») )とDBのオペレーションズリサーチの専門知識を組み合わせることで、遅延シミュレーション後の現実的な列車時刻表を再最適化し、今現在、継続的に研究開発すべき分野の特定を進めています。この度のコラボレーションは、量子アルゴリズムと特定の分野に特化したモデル化におけるイノベーションが、より高速かつ環境に配慮した交通ネットワークの長期的なビジョンにどのように役立つのかを示しています。

Cambridge QuantumのCEOであるIlyas Khanは、次のように述べています。「ドイツ鉄道と協力して、今日のNoisy Intermediate Scale Quantum(NISQ、ノイズあり中規模量子)プロセッサの有用性を探索・実証し、輸送およびロジスティクス分野の問題解決に取り組むことが出来ることを、非常に嬉しく思っています。この分野におけるドイツ鉄道の研究開発の取り組みは非常に重要であり、量子コンピュータの性能が向上していく中で、この度の協業が、よりクリーンで環境に優しい未来の実現に向けた有意義な取り組みに発展していくものと確信しています。」

Digitale Schiene DeutschlandのCapacity and Traffic Management System(収容能力と交通の管理システム)の責任者であるMichael Küpper氏は、次のように述べています。「ドイツ鉄道が業界のリーダーと協業し、どのような形で互いの専門知識を統合し、どちらか一方だけでは達成できない目標に向かって取り組んでいるかを示す上で、CQとのパートナーシップは非常にその良い例だと言えるでしょう。CQとの協業を通して、私たちは研究開発計画を見直し、将来の量子優位性を取り込んだ列車時刻表システムの確立に向けて第一歩を踏み出すことができました。CQと連携して重要な課題に取り組み、急速に進化するNISQの量子アルゴリズム研究に貢献していけることを嬉しく思っております。」


DBについて
DB Netz AGは、Deutsche Bahn AGの子会社であり、鉄道インフラを専門に扱っています。

DB Netz AGは、約33,300kmにも及ぶドイツの鉄道網を利用する420もの鉄道事業者(RU)にサービスを提供しています。なお、ドイツの鉄道網はヨーロッパ全体で最長の路線距離を誇ります。DB Netz AG は、自社鉄道運用システムを他事業者に対してもオープン・アクセスを保証しており、これを利用するDBグループ以外の鉄道事業者のパフォーマンスは年々大きく向上しています。DB Netz は、効率的な鉄道インフラ(長距離、都市部ネットワーク、地域ネットワーク、列車編成、処理施設)の運営を行っています。

Digitale Schiene Deutschlandは、Deutsche Bahn AG、German Federal Ministry of Transport and Digital Infrastructure(BMVI、ドイツ連邦交通・デジタルインフラ省)および関連する運輸団体が、デジタル制御と安全技術を一貫して導入することで、鉄道インフラの抜本的な近代化とデジタル化を目指すイニシアティブです。Digitale Schiene Deutschlandは、鉄道システム関連のデジタル化にも幅広く取り組んでおり、システムアーキテクチャは鉄道システムの個々のコンポーネントのタスクと、それらがどのように連携するかを詳細に定義しています。

以上

ケンブリッジ・クオンタムについて
2014 年に設立され、世界有数の量子コンピューティング企業の支援を受けているケンブリッジ・クオンタムは、量子ソフトウェアと量子アルゴリズムのグローバルリーダーであり、急速に進化する量子コンピューティングハードウェアを最大限に活用することができます。ケンブリッジ・クオンタムは、欧州、米国、日本にオフィスを構えています。2021年6月8日、ケンブリッジ・クオンタムは、ハニウェル・クオンタム・ソリューションズとの事業統合計画を発表しました。


□ 本件に関するお問い合わせ
ケンブリッジ・クオンタム・コンピューティング・ジャパン株式会社 広報事務局
(共同PR株式会社)
担当: 小野寺・伊藤・石谷
TEL: 070-6464-5236(伊藤)
E-mail: cqc-pr@kyodo-pr.co.jp

このプレスリリースの付帯情報

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]