2023年6月1日
大和ハウス工業株式会社
代表取締役社長 芳井敬一
大阪市北区梅田3-3-5
大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:芳井敬一)は、2023年6月1日、シンガポール共和国(以下、「シンガポール」)において低温物流事業を展開するStorbest Holdings Pte. Ltd(以下、「Storbest社」)の株式を取得し、当社の連結子会社といたしましたのでお知らせします。
1.株式取得の理由
当社グループは、物流施設の開発から荷物の搬送・輪配送などの物流領域までをトータルでサポートする幅広い事業を展開しています。
物流施設開発では、創業以来、工業化建築のパイオニアとして3,000棟以上の物流倉庫を開発してきました。2002年以降は、物流施設の設計・施工にとどまらず、物流最適地の提案から維持管理に至るまで、お客さまの事業スキームにあわせた専用の物流施設をコーディネートする当社独自の物流プロジェクト「Dプロジェクト」を開始。不動産や金融など各分野のパートナーを組み合わせ、自社保有・ノンアセット・不動産流動化など物流不動産ソリューションを展開しています。事業エリアは海外にも拡大しており、ASEANではベトナム・インドネシアでの冷凍冷蔵機能を備えた物流施設の建設など、現在までに9棟の物流施設を開発し、今後も更なる開発と機能の拡充を計画しています。
また、物流領域では、大和ハウスグループの大和物流株式会社が、建材やアパレル、EC(Eコマース:電子商取引)を中心とした物流サービスを担うとともに、冷凍・冷蔵・定温・常温の4温度帯共同配送システムを有する若松梱包運輸倉庫株式会社と、3温度帯の保管・配送に高いノウハウを持つ神山運輸株式会社が、食品を中心とした低温物流事業を展開しています。
そしてこのたび、成長市場であるASEANでの低温物流事業に参入するため、Storbest社を子会社としました。シンガポールをはじめとするASEAN各国では、人口増加や食生活の多様化などを背景に、コールドチェーン物流の需要が高まっています。当社グループは、Storbest社の子会社化をASEANでの低温物流事業の足掛かりとして、近隣諸国で品質の高い物流サービスを展開するとともに、当社グループが日本国内に構築したコールドチェーン物流網や日系の顧客基盤と連携することにより、シームレスな国際物流サービスの提供を目指しています。
2.Storbest社について
Storbest社は1997年2月に創業した、ワンストップ低温物流を提供する独立系会社です。シンガポールでの低温物流事業において26年間にわたる豊富なノウハウと強固な顧客リレーションを確立しています。
現在は、シンガポール国内に合計27,000パレットの4温度帯の低温物流施設を運営しており、冷凍冷蔵トラックやプライム・ムーバーを含む運送自動車を多数保有しています。シンガポールのスーパーマーケットや食品小売業、ホテルなど400社以上の顧客に、通関手配、各種フォワーディング業務、保管業務、付加価値業務(仕分け、小口分け、ラベリング、パッキング及び再パッキング業務)及び冷凍冷蔵トラックによる輸配送業務まで、ワンストップでシームレスなサプライチェーンマネジメントソリューションを提供しています。
3.今後について
当社グループが持つ物流ノウハウや顧客ネットワーク、IoT・オートメーション技術などの事業基盤を最大限活用することで、Storbest社の施設運営能力の更なる強化、また、成長著しいASEAN市場のハブとなるシンガポールの戦略的なロケーションを活用して、同社の近隣諸国への事業展開を加速させる計画です。
4.株式取得の概要
(1)Storbest社の概要
【表: (リンク ») 】
*Storbest社は同グループ子会社の主要持株会社
5.業績への影響
本件によりStorbest社は当社の子会社となりますが、当期の連結業績に与える影響は軽微です。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。