本実証実験には32社*2が参加し、サプライチェーン上の各工程にて、異なるシステムで算出したCO2排出量データを各企業が正しく連動できるかということを検証しました。DNPは、仮想サプライチェーンの上流側から下流側までの、さまざまな仮想的な企業の立場でデータの連動などを行いました。
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【本実証実験の特長について】
世界各国・地域でカーボンニュートラル実現に向けた取り組みが加速するなか、企業に対しては、事業活動にともなうCO2排出量の削減に加え、サプライチェーン全体でのCO2排出量(Scope3)の削減が求められています。Scope3での削減を行うためには、原材料調達等の上流から、使用・廃棄・リサイクル等の下流に至るサプライチェーンの各プロセスでCO2排出量を正確に把握し、全体で排出量データを連動させることが不可欠です。
今回の実証実験では、仮想のサプライチェーンを構築し、企業が持つ固有のCO2排出量データを異なるソリューション間で連動させることで、サプライチェーン全体でのデータ連動の可能性と想定される課題について検証しました。本実証実験は、国際的な枠組みである「WBCSD PACT」*3の取り組みを国内で実現することを目指しており、「Green x Digitalコンソーシアム」が策定した「CO2可視化フレームワーク」と「データ連携のための技術仕様」に基づいて実施しました。グローバルに業界横断を行い、CO2排出量データを交換することを視野に入れた実証としては、日本で初めての試みです。
【CO2排出量データの見える化に関するDNPの取り組み】
DNPは常に事業活動と地球環境との共生を考え、持続可能な環境・社会・経済の実現を目指して、環境課題の解決に取り組んでいます。2020年には「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向けた取り組みを加速させています。
CO2排出量の可視化に関する取り組みとしては、パッケージに関して、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が承認した算定結果を提供する「DNPライフサイクルCO2認証システム CO2算定サービス」*4や、長瀬産業株式会社との連携による、製品のライフサイクル全体でのカーボンフットプリント算定に関するコンサルティングサービスを提供しています*5。また、Earth hacks株式会社と連携し、製品・サービスのCO2排出量削減率の数値化や、生活者の環境配慮商品の購入促進を行うなど*6、業界を横断した多様な取り組みを行っています。こうした活動を通してDNPは今後も、サプライチェーン全体でのCO2排出量の削減に貢献していきます。
*1 「Green x Digitalコンソーシアム」のWebサイトURL : (リンク »)
*2 実証実験の参画企業 : (リンク »)
*3 WBCSD PACT: Partnership for Carbon Transparency : (リンク »)
*4 「DNPライフサイクルCO2認証システム CO2算定サービス」について
(リンク »)
*5 大日本印刷と長瀬産業 製品のCO2排出量削減に向けたコンサルティングサービスを開始
(リンク »)
*6 生活者の脱炭素アクションを推進するEarth hacks株式会社と業務提携
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プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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