音声字幕・翻訳でコミュニケーションを円滑にする「対話支援システム」を提供開始

大日本印刷(DNP)

From: PR TIMES

2024-04-23 12:46

アイシンと連携して“ユニバーサルコミュニケーション”を実現するシステムを開発

大日本印刷株式会社(本社:東京 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)は、窓口業務等の対話の音声をリアルタイムで文字に変換し、目立たせたい単語をフォントで強調して透明スクリーンに表示する「DNP対話支援システム」*1を4月23日(火)に発売します。



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本システムは、感情や話題に合わせたフォントに自動で切り替える「DNP感情表現フォントシステム」と、会話をリアルタイムで文字化・翻訳するアイシンの音声認識システム「YYSystem」を連携して開発しました。聴覚障がい者や高齢者など、音声を聞き取ることが困難な人や訪日外国人との円滑なコミュニケーションを支援します。
*1 DNP対話支援システムについて → (リンク »)
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【開発の背景】
障害者差別解消法の改正により、2024年4月から障がいのある人への合理的配慮の提供が義務化されるなど、社会全体で年齢や障がいの有無、母国語の違い等に関わらず、必要な情報が届き、意思疎通ができるユニバーサルコミュニケーションのニーズが高まっています。また、コロナ禍後に日本への外国人観光客等が増加するなか、窓口業務での多言語コミュニケーションの実現が求められています。
こうしたニーズに対してDNPは、テキストデータの内容を自動解析し、そこで表現された感情や話題に合わせて自動的にフォントを切り替える「DNP感情表現フォントシステム」(2018年開発)*2と、AIを活用した高精度なアイシンの音声認識システム「YYSystem」*3のそれぞれの強みを掛け合わせ、「DNP対話支援システム」を開発しました。

【「DNP対話支援システム」の特長】
1.高い音声認識精度と処理速度
アイシンの「YYSystem」によって、素早く、正確に発言者の音声を文字に変換します。

2.内容や感情に沿ったフォントを使用して対話内容の理解を促進
DNPの「感情表現フォントシステム」によって、音声認識されたテキストをリアルタイムで解析し、感情やイメージ等を表す単語について、12種のフォントから自動的に最適なものを選択して表示します。また、目立たせたい言葉や重要な単語のフォント・色・大きさを強調して表示することで、より円滑なコミュニケーションを支援します。
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3.多言語に対応した自動翻訳機能
アイシンの「YYSystem」によって、日本語・英語・中国語・韓国語・ポルトガル語など23の言語のリアルタイム翻訳に対応し、訪日外国人等との対話を支援します。現在、DNP感情表現フォントシステムは日本語のみに対応していますが、今後は対応言語を拡張する予定です。
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4.透明スクリーンや指向性マイクの活用
透明スクリーンに文字を表示することで、対面接客時に相手の表情を見ながら自然に対話できるようにします。また、指向性マイクによって周囲の雑音の影響を軽減し、対話音声を収音しやすくします。

【本システムの構成と販売モデル】
ソフトウェア(音声認識アプリ)とハードウェア(iPad、透明スクリーン、指向性マイク等)を組み合わせたシステム一式を販売します。利用環境や設置数などに応じて、別途お見積もりします。

【本システムの主な活用例】
○会話による説明が多く、情報保証が必要とされる自治体・調剤薬局・金融・保険等の窓口
○外国人観光客等との会話の支援が必要な観光業界(観光案内所、ホテル)、公共交通機関の窓口

【今後の展開】
DNPは、本システムを自治体や公共交通機関等に提供し、関連サービスも含め2028年度までに10億円の売上を目指します。現在、本システムは、2024年4月3日~5月31日にJR九州の小倉駅に試験的に導入しています。また、2024年5月~6月にJR東日本の一ノ関駅に試験導入の予定です。今後は、多様な生活者の声等をもとに継続的に改善しながら、障がいの有無や年齢・国籍等を問わず、より多くの人が対話や情報の授受をしやすくなる“ユニバーサルコミュニケーション”に関わるサービスを開発するなど、共生社会の実現に貢献していきます。

*2 「DNP感情表現フォントシステム」は、2006~2007年に慶應義塾大学・清木康(KIYOKI Yasushi)研究室とDNPが共同で推進した「書体の感性データベース」研究を基礎概念として発展させ、DNPが2018年に開発。
(リンク »)
*3 「YYSystem」について → (リンク »)
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