小樽商科大学(北海道小樽市)商学部一般教育系の沼田ゆかり教授はこのたび、2023年度セルロース学会林治助賞を受賞した。同賞は、セルロースの科学と技術の発展に顕著な貢献をしている国内外の気鋭の研究者を広く顕彰するもの。沼田教授はバクテリアセルロースペリクル(一般にナタデココとして知られている)の材料への応用展開に関する研究を行っており、「バクテリアセルロースペリクルを用いた新規材料の創製」で受賞した。
セルロース学会は、セルロースとその関連物質に関する研究の進歩をはかり、もって学術の発展および技術の向上に寄与することを目的とした、日本学術会議協力学術研究団体。1993年にセルロース研究会として発足後、1995年に改称し、現在に至っている。
同学会では、設立の功労者である故・林治助北海道大学名誉教授による寄付金をもとに林治助賞を設置。セルロースの科学と技術の発展に顕著な貢献をしている国内外の気鋭の研究者を広く顕彰している。
このたび沼田教授は「バクテリアセルロースペリクルを用いた新規材料の創製」で、2023年度の林治助賞を受賞。各種複合体ペリクルの調製法の確立や得られたペリクルの特性評価、バクテリアセルロースペリクルとナノ粒子を組み合わせた徐放システムの開発、およびペリクル自体の物性とセルロース繊維の関係について明らかにするなどの成果が評価された。
※沼田教授の研究内容の詳細は、下記の研究者インタビューで紹介。
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●セルロース学会HP
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・2023年度セルロース学会各賞・林治助賞について
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