国立アートリサーチセンター(略称:NCAR、センター長:片岡真実)は、日本の現代美術の国際的なアートシーンにおける存在感向上を目指して、「アーティストの国際発信支援プログラム」を実施しています。2024(令和6)年度第Ⅱ期の募集を、2024年6月14日(金)から7月31日(水)まで行います。
世界各地で開催されるビエンナーレやトリエンナーレといった国際芸術展は、アーティストにとって重要な作品発表の場であり、日本の現代美術の国際的な認知度向上に繋がる貴重な機会です。今年度よりスタートした本プログラムでは、日本国外で開催される国際芸術展に日本のアーティストが参加する際の費用の一部を、主催団体を通じて支援します。
その第Ⅰ期募集においては、アルル国際写真フェスティバル、釜山ビエンナーレなどの4つの国際芸術展を通じ、20アーティストへの支援が決定しました。
応募要項(概要)
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「アーティストの国際発信支援プログラム」2024(令和6)年度第Ⅰ期 採択結果
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国立アートリサーチセンター(NCAR) 国際発信・連携グループの事業について
国立アートリサーチセンター(NCAR)は「アートをつなげる、深める、拡げる」をキーワードに、国内外の美術館、研究機関をはじめ社会のさまざまな人々をつなぐ新たな拠点として、 2023 年3月に設立されました。
NCARにおいて日本のアートの国際的な発信と存在感の向上を目指す国際発信・連携グループでは、「アーティストの国際発信支援プログラム」に加え日本のアーティスト調査を希望する主要国際芸術展のディレクター・キュレーター等の招聘、国際芸術展に参加する日本のアーティストのインタビュー動画(現在、河口龍夫、木戸龍介、笹岡由梨子の動画を公開中)の制作・発信など、アーティストの国際発信を戦略的にサポートしています。
また、国内外の美術専門家による意見交換や議論、対話の場を創出する事業として、2024年3月に国際シンポジウム・ワークショップ「美術館とリサーチ|アートを”深める”とは?」を実施しました。世界各国から集まった美術専門家45名が3日間のワークショップに参加し、3月22日に行われた一般公開シンポジウムには148名の方々にお越しいただきました。
さらに、昨年度は大韓民国と北米(アメリカ合衆国、カナダ)に国内のキュレーターや研究者、計26名を派遣するスタディ・ツアーを実施。海外の美術館とのネットワークを構築し、国内外の美術館等や専門家との連携を深め、積極的な知見の交換や人物交流を行うことにより将来的な共同研究や事業機会の創出を目指しています。
今後もこうした取り組みを続け、日本のアートの国際発信につとめます。
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