グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第182回 Prequal: コンテナ環境に適合した新しいロードバランサー(パート1)

CTCテクノロジー株式会社(CTC教育サービス)

2024-10-09 09:00

CTC教育サービスはコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第182回 Prequal: コンテナ環境に適合した新しいロードバランサー(パート1)」を公開しました。
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はじめに
 今回からは、2024年に公開された論文「Load is not what you should balance: Introducing Prequal」に基づいて、GoogleのコンテナインフラであるBorg環境の特性に対応した、新しいロードバランシングの仕組みである「Prequal」を紹介していきます。今回は、Borg環境における、従来のロードバランサーの課題を説明します。

Borg環境におけるCPU使用量のオーバーコミット
 従来のロードバランサーは、サーバーのCPU使用率に基づいてリクエストの転送先を決定しました。CPU使用率が低いサーバーを選択してリクエストを転送するという方式です。しかしながら、これはBorg環境では最適と言える方式ではありませんでした。この理由を説明するために、Borgの実行環境について簡単に復習しておきます。
 BorgはGoogleのデータセンターで用いられているコンテナ管理システムで、オープンソースのKubernetesに類似した機能を提供します。Kubernetesの環境では、「Deployment」リソースを定義すると、そこで指定されたコンテナイメージを用いて、同一の機能を提供する複数のPodが起動します。これに対応して、Borgの環境では、マスターサーバーに「Job」の作成要求を出すと、そこで指定されたアプリケーションバイナリーから(同一の機能を提供する)複数のコンテナが「Task」として起動します。Kubernetesの環境では、それぞれのPodが利用するCPU時間とメモリー容量について上限を設定することができますが、Borgの環境でも同様の設定が行われます。

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