はじめに
前回に続いて、2024年に公開された論文「Load is not what you should balance: Introducing Prequal」に基づいて、GoogleのコンテナインフラであるBorg環境の特性に対応した、新しいロードバランシングの仕組みである「Prequal」を紹介していきます。今回は、実環境におけるPrequalの効果を示す実データを紹介します。
YouTubeトップページの改善効果
第182回の記事の図1では、YouTubeのトップページを表示するタスクが稼働するコンテナ群を例として、CPUの使用率の時間変動を表すグラフを紹介しました。1秒ごとの平均使用率をみると、ピーク時間帯において、一定割合のコンテナが定常的に割り当て量を超えてCPUを使用しており、これがテイルレイテンシーの悪化を招いていました。Prequalの開発チームは、この問題を改善することを目標の1つとしていましたが、実際の改善結果は、次の図1のようになります。
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