はじめに
前回に続いて、2024年に公開された論文「Characterizing a Memory Allocator at Warehouse Scale」に基づいて、Googleが独自開発したLinuxのメモリ割り当てライブラリであるTCMallocの最適化に対する取り組みを紹介します。今回は、前回に続いて、TCMallocのプロファイリングデータを紹介します。
メモリオブジェクトのサイズと使用時間
前回の記事では、TCMallocの基礎的なプロファイリングデータを紹介しました。今回は、メモリオブジェクトのサイズに関連したプロファイリングデータを追加で紹介します。まず、図1の「Object Count」(オレンジ色のグラフ)は、TCMallocが割り当てるメモリオブジェクトの数をメモリサイズごとに数えて累積分布として表したものです。これを見ると、1KB以下のメモリオブジェクトが全体の98%を占めていることが分かります。
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