はじめに
今回は、2024年に公開されたエッセイ「Measuring Developer Goals」を紹介します。ここでは、Google社内のソフトウェア開発者向けツールの開発チームが、開発者の生産性をどのように捉えて、開発者にとって長期的に役立つツールをどのように作っていくかという点を論じています。特に、30個の「開発者のゴール」を定義した上で、それぞれのゴールの達成度を開発者自身の主観と、客観的なログデータに基づいて継続的に調査・測定する方法が紹介されています。
CUJによる「開発者のゴール」の策定
ソフトウェアの開発には、情報収集や開発計画の策定から始まり、実際の開発とデプロイ、そして、デプロイ後のモニタリングなど様々なフェーズがあり、それぞれで複数のツールが利用されます。個々のツールやそこで使われる技術は日々変わっていくため、ツールごとの有用性を評価するだけでは、開発作業全体としての生産性を捉えることはできません。そこで、Googleのツール開発チームでは、個々の技術に依存しない、開発者にとっての普遍的なゴールを明らかにして、既存のツールがそれぞれのゴールの達成に適切に寄与しているかを調査・測定する活動を続けています。たとえば、AIの利用によってコーディングの方法は変わるかもしれませんが、コーディングによって達成したい目的そのものは変わらないはずです。まずは、このような普遍的なゴールを明らかにする必要があります。
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