はじめに
今回からは、2024年に公開された論文「Transparent Migration of Datastore to Firestore」を紹介します。この論文では、Cloud DatastoreからFirestoreへのデータマイグレーションについて、その舞台裏の技術が解説されています。これは、Google Cloudで利用されている100万インスタンスを超えるCloud Datastoreのデータベースを無停止で移行するという、大規模なデータマイグレーションの事例です。今回はまず、このデータマイグレーションが行われた背景と移行時の考慮点を説明します。
Cloud DatastoreからFirestoreへのサービス移行
現在、Google Cloudでは、NoSQLデータベースサービスのFirestoreが提供されていますが、Firestoreを利用する際は、「Naitiveモード」と「Datastoreモード」の2種類のAPIが選択できます。Datastoreモードは、Firestoreに先行して提供されていたCloud Datastoreと互換のAPIを提供するもので、Cloud Datastoreの後継として利用できます。Firestoreの提供が開始されたのは2019年ですが、この時点では、旧来のCloud Datastoreを利用するユーザーと新しく導入された「DatastoreモードのFirestore」を利用するユーザーが混在する状況でした。
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