はじめに
今回からは、2024年に公開された論文「Thesios: Synthesizing Accurate Counterfactual I/O Traces from I/O Samples」に基づいて、架空の構成のストレージシステムに対するI/Oトレースを生成するシステムである「Thesios」について解説していきます。今回は、Thesiosが収集するI/Oトレースデータについて説明します。
Thesiosが必要となる背景
Googleのデータセンターでは多数のストレージシステム、端的に言うと、多数のハードディスクを搭載した多数のサーバーが稼働しています。下記から始まる一連の記事でも説明したように、これらのハードディスクは複数世代の製品が混在しており、容量や通信帯域、あるいは、回転速度などの特性が異なります。
・第203回 ホットリンクを回避するコンテナスケジューラーの活用(パート1)
現状のハードディスクに対するアクセスの発生状況や個々のアクセスのレイテンシーについては、既存のモニタリングシステムでデータ収集されていますが、それに加えて、ストレージシステムに変更を加えた際のアクセス状況の変化を予測することも大切です。ディスクシステムの構成変更やアクセスポリシーの変更を行う場合、これまでは、本番環境の一部を利用したA/Bテストなど、一定のリスクを伴うテストを時間をかけて行う必要がありました。
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