はじめに
前回に続いて、2024年に公開された論文「Thesios: Synthesizing Accurate Counterfactual I/O Traces from I/O Samples」に基づいて、架空の構成のストレージシステムに対するI/Oトレースを生成するシステム「Thesios」について解説します。今回は、Thesiosが新しい構成のストレージシステムに対して、I/Oトレースの予測データを生成する仕組みを解説します。
「代表データ」の再構成
前回の記事で説明したように、Thesiosは、「エンティティ/オブジェクト」モデルに基づいて、サーバーごと、および、ディスクごとにI/Oトレースデータを収集します。ただし、1つのディスクに対して収集されるデータは、あくまでもオブジェクトとして選ばれたファイルに対するデータですので、これが該当のディスクのI/O特性を偏りなく表しているという保証はありません。そこで、類似の特性を持ったディスクのデータを集める事で、該当の特性を持ったディスクの「代表データ」を作ります。各ディスクは、保存ファイルの1/nをデータ収集対象に選定しているとすれば、n台のディスクからのデータを集めることで、1台のディスクに対する「代表データ」が用意できます。
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