はじめに
前回に続いて、2024年に公開された論文「Thesios: Synthesizing Accurate Counterfactual I/O Traces from I/O Samples」に基づいて、架空の構成のストレージシステムに対するI/Oトレースを生成するシステム「Thesios」について解説します。今回は、Thesiosが生成したデータの正確性を示す検証結果とThesiosの利用例を紹介します。
予測データの検証結果
前回の記事では、Thesiosがアクセス予測データを構成した上で、ソフトウェアによるシミュレーションでI/Oリクエストの処理速度(レイテンシー)や消費電力を算出することを説明しました。論文内では、実際のシステムから取得したデータと、同じ構成に対する予測結果を比較することで、Thesiosの予測精度を検証しています。まず、図1は、約2,000台のハードディスクに対する1日あたり、および、1時間あたりの読み込みアクセス数を示したデータです。斜線が入っていないグラフが検証用のデータで、斜線が入ったグラフが予測結果を表します。L、TP、Otherは、I/Oリクエストの優先順による内訳です。上図は1日ごとの比較で、下図は1時間ごとの比較になりますが、いずれも的確な予測になっていることが読み取れます。
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