【CAPEレシオ 推移】1871年から現在までのS&P500長期チャートを公開|最新値40.98とITバブル水準を可視化

株式会社PhoenixConnect

From: DreamNews

2026-07-27 13:00

株式会社PhoenixConnect(代表:Yasuyuki Takiuchi)は、S&P500の「CAPEレシオ 推移」を1871年から現在まで確認できるシラーPER長期チャートを公開しました。現在値、長期平均、過去最高値、過去最低値に加え、1年から全期間まで表示範囲を切り替えて分析可能です。短期チャートの上昇だけでは見えにくい米国株市場の過熱度を可視化し、長期投資、積立投資、株価指数CFDにおけるリスク判断を支援します。

■CAPEレシオの「現在値」だけでなく「推移」を見るための長期チャートを公開

S&P500や米国株が高値を更新する局面では、多くの投資家やトレーダーが、次のような判断の迷いを抱えます。

「現在の株価は、企業利益に対して高すぎないか」
「CAPEレシオが高くても、上昇トレンドへ乗るべきか」
「ITバブルに近い水準なら、暴落を警戒すべきか」
「高値圏でも積立投資を続けてよいのか」

現在の数値だけを見ても、市場がどのような経路でその水準へ到達したのかは分かりません。

CAPEレシオが長期間かけて緩やかに上昇したのか、短期間で急上昇したのか、高水準から低下し始めているのかによって、市場環境の意味は変わります。

株式会社PhoenixConnectは、CAPEレシオの現在値だけでなく、1871年から現在までの長期的な推移を確認できる「シラーPER・CAPEレシオ長期チャート」を公開しました。

?【シラーPER チャート】Shiller PER・CAPEレシオ|株価の長期バリュエーション
(リンク »)

■CAPEレシオとは、10年間の利益で株価を評価する長期指標

CAPEレシオは「Cyclically Adjusted Price Earnings Ratio」の略称で、日本語では景気循環調整後PERと呼ばれます。

Shiller PER、シラーPER、Shiller PE、PE10という名称でも知られています。

通常のPERは、直近1年間の実績利益や、今後1年間の予想利益を基準に計算されます。

しかし、企業利益は景気によって大きく変動します。

景気拡大期には利益が一時的に膨らみ、株価が高くてもPERが低く見えることがあります。反対に、景気後退期には利益が急減し、株価が下落していてもPERが高く表示される場合があります。

CAPEレシオでは、インフレ調整した過去10年間の平均利益を使用します。

単年度の特殊な増益や減益をならし、S&P500が長期的な企業収益力に対して何倍まで評価されているのかを確認する指標です。

■現在値40.98は長期平均17.41の約2.35倍

公開ページに掲載されているデータでは、2026年7月21日時点のCAPEレシオは40.98です。

1871年2月から2026年7月までの全期間平均は17.41、過去最高値は1999年12月の44.19、過去最低値は1920年12月の4.78となっています。

現在値40.98は長期平均の約2.35倍であり、ITバブル期に記録した過去最高値44.19との差は3.21ポイントです。

また、2025年7月の37.48から2026年7月21日の40.98まで、約1年間で3.50ポイント上昇しています。現在値だけでなく推移を確認することで、S&P500の評価が直近でも上昇してきたことが分かります。

歴史的な比較では、現在の米国株市場は極めて高いバリュエーション領域に位置しています。

ただし、CAPEレシオが高いことは、株価が直ちに下落することを意味しません。

■「高いかどうか」だけでなく「どちらへ動いているか」を確認

CAPEレシオを見る際は、現在の絶対値に加えて、数値の方向を確認することが重要です。

CAPEレシオが上昇している場合、株価の上昇速度が過去10年間の平均利益の成長を上回っている可能性があります。

市場参加者が、現在の利益以上に将来の成長を期待し、その期待へ高い価格を支払っている状態です。

反対にCAPEレシオが低下している場合、主に二つの可能性があります。

一つは、株価が下落してバリュエーションが調整されているケースです。

もう一つは、企業利益が成長し、株価が大きく下落しなくても割高感が徐々に解消されているケースです。

同じ「CAPEレシオ低下」でも、株価下落によるものか、利益成長によるものかで投資環境は異なります。

数値の高さだけで結論を出さず、変化の方向と背景を考えることが必要です。

■1年と全期間では、同じ数値でも見え方が変わる

直近数年のCAPEレシオだけを見ていると、30倍から40倍の水準が通常であるように感じる可能性があります。

しかし、150年以上の全期間チャートで見ると、長期平均は17.41です。

現在の40.98が、歴史の中でどれほど限られた高水準であるかを把握できます。

公開ページでは、以下の表示期間を切り替えられます。

全期間では、1871年以降の市場サイクルと現在地を確認できます。

100年・50年表示では、大恐慌後の市場、ITバブル、金融危機などとの長期比較が可能です。

25年表示では、ITバブル以降のバリュエーション変化を確認できます。

10年・5年表示では、近年の金融政策や企業利益の変化とCAPEレシオの関係を捉えられます。

1年表示では、直近の上昇・低下の速度を確認できます。

目的に合わせて時間軸を変更することで、短期的な変化と歴史的な異常度を混同せずに分析できます。

■ITバブルと現在を単純に同一視しないために

現在のCAPEレシオ40.98は、1999年12月の過去最高値44.19に近い水準です。

この数値から、現在のAI相場をITバブルの再来と見る意見もあります。

一方、現在のS&P500をけん引する巨大テクノロジー企業の多くは、大規模な売上、利益、キャッシュフローをすでに生み出しています。

十分な利益を持たない企業まで将来性だけで評価されたITバブル期とは、企業の収益構造が異なる面があります。

しかし、企業の質が高いことと、現在の購入価格が割安であることは同じではありません。

AIや半導体が長期的に成長したとしても、その成長を上回る期待がすでに価格へ織り込まれていれば、将来の投資リターンが抑えられる可能性があります。

CAPEレシオの推移は、「現在と過去は同じ」と断定するためではなく、現在の評価が歴史的にどこまで上昇しているのかを比較するために活用できます。

■CAPEレシオの高水準を売りシグナルにしない

トレード経験者が特に注意したいのは、CAPEレシオの高水準をそのまま売りエントリーへ結び付けることです。

割高な市場は、企業利益への期待、資金流入、金融緩和、金利低下などによって、さらに割高になることがあります。

長期的に割高という分析が正しくても、価格が下落へ転じるまで数年かかる可能性があります。

指数CFDや信用取引には、証拠金、スワップ、ロスカットという制約があります。

最終的に下落したとしても、その前の上昇へ耐えられなければ、長期的な分析を利益へ変えることはできません。

CAPEレシオは売買タイミングを直接示す指標ではなく、現在の市場でどれほどのバリュエーションリスクを取っているのかを確認する指標です。

■長期バリュエーションとエントリータイミングを分ける

CAPEレシオを実践的に活用するには、長期評価と売買タイミングの役割を分ける必要があります。

市場全体の割高・割安は、CAPEレシオの現在値、長期平均、過去水準、推移から確認します。

実際のエントリーは、価格トレンド、高値と安値の切り上げ・切り下げ、移動平均線、サポート・レジスタンス、金利、需給、ボラティリティなどから判断します。

CAPEレシオが歴史的高水準でも、価格が上昇構造を維持している間は、早すぎる空売りを避ける。

一方、高バリュエーションに加えて長期支持線を割り込み、高値と安値の切り下げが始まった場合には、下落リスクへの警戒を強める。

この役割分担により、「割高だから売り続ける」「上昇しているから無条件で買い続ける」という極端な判断を減らせます。

■推移から判断すべきなのは売買方向よりリスク量

CAPEレシオの推移を確認する目的は、未来の天井を正確に当てることではありません。

市場の評価が上昇するほど、投資金額やレバレッジを慎重に調整することです。

高水準で上昇が続いている場合は、新規資金を一括投入せず、購入時期を分散する。

指数CFDや信用取引では、通常よりロットを抑える。

大きな含み益がある場合は、一部を利益確定し、下落時に再投資できる資金を残す。

米国株への集中度が高い場合は、現金、金、債券、他地域の株式などを組み合わせる。

CAPEレシオが高いから市場から完全に降りるのではなく、上昇が続いても利益機会を残し、予想外の下落でも運用を継続できる状態を作ります。

■履歴データから過去の局面を数値で比較

公開ページでは、チャートだけでなく、日付ごとのCAPEレシオを履歴データとして掲載しています。

検索欄へ日付や数値を入力することで、特定時点のデータを絞り込めます。

ITバブル、リーマン・ショック、コロナショックなど、過去の市場局面と現在値を数値で比較する際に活用できます。

チャートの見た目だけではなく、過去の具体的な数値を確認することで、現在の市場評価をより客観的に分析できます。

現在値、長期平均、過去最高値、過去最低値、高低差、表示期間ごとの推移を一画面で確認できるため、複数の海外サイトやデータ表を行き来する必要もありません。

■CAPEレシオの推移を、感情に流されない判断基準へ

株価が上昇し続けると、「今買わなければ取り残される」という焦りが生まれます。

急落が起きると、「さらに下がるのではないか」という恐怖から、投資計画を変更しやすくなります。

CAPEレシオの長期推移を確認すれば、目の前の値動きだけではなく、現在の市場が歴史のどの位置にあるのかを把握できます。

現在値40.98が高いという事実だけで売るのではありません。

長期平均17.41から大きく乖離し、過去最高値44.19へ近づいていることを理解したうえで、自分が許容できる投資金額、保有比率、レバレッジ、下落幅を決めることが重要です。

S&P500の長期バリュエーションを、感覚ではなくデータで確認するためにご活用ください。

?【シラーPER チャート】Shiller PER・CAPEレシオ|株価の長期バリュエーション
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※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資行動を推奨するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。




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