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AI推論用GPU向けGDDR7市場の規模は、2025年の5億8,000万米ドルから2026年には8億9,000万米ドルへと拡大し、2026年から2031年にかけて年平均成長率(CAGR)41.4%で推移して、2031年には50億3,000万米ドルに達するとMordor Intelligenceでは予測しています。AIの導入形態が、集中型のモデル学習から、高帯域幅・低遅延・厳格なコスト管理が求められる分散型推論システムへと移行するにつれ、同市場は拡大を続けています。また、メモリインターフェースの早期標準化、Samsung、SK hynix、Micronといったサプライヤーによる供給体制の迅速な整備、そしてマルチベンダー・サプライチェーンに対する信頼の高まりも、市場の追い風となっています。
企業、クラウド事業者、防衛関連のエッジプラットフォームなどが、HBM(広帯域幅メモリ)ベースの代替製品よりも統合が容易な推論用ハードウェアを採用するようになり、需要の裾野が広がっています。さらに、輸出規制の変更がアクセラレーターの設計方針に影響を及ぼしており、コスト意識の高いアジア市場において、GDDR7採用製品が普及する余地が拡大しています。今後の競争優位性は、生産規模、製品認定の充実度、そしてシステム全体のコストを大幅に引き上げることなく高密度・高速な構成に対応できる能力にかかっています。
レポートの主なポイント
●メモリ容量別では、2025年のAI推論用GPU向けGDDR7市場において16GBが63.8%のシェアを占め、32GB以上のセグメントは2031年まで年平均成長率(CAGR)44.6%で拡大すると予測されています。
●メモリデータ転送速度別では、2025年の同市場において32Gbps以下の製品が81.1%のシェアを占め、32Gbpsを超える製品は2031年までCAGR 43.9%で拡大すると予測されています。
●用途別では、2025年の市場においてデータセンターでのAI推論が48.2%を占め、エッジAI推論は2031年までCAGR 43.8%で拡大すると見込まれています。
●エンドユーザー業界別では、2025年の同市場においてクラウドおよびハイパースケール・データセンターが57.6%のシェアを占め、エンタープライズIT分野は2031年までCAGR 43.4%で成長すると予測されています。
●地域別では、2025年に北米が45.9%のシェアを占め、アジア太平洋地域は2031年までCAGR 43%で拡大すると予測されています。
用途別動向:データセンターが市場の基盤を維持しつつ、エッジシステムが急速に拡大
2025年時点において、AI推論用GPU向けGDDR7市場の用途別シェアでは、データセンターでのAI推論が48.2%を占め、売上高ベースで最大のセグメントとなりました。この地位は、ハイパースケーラーやクラウド事業者が、高コストな学習用クラスターの下位レイヤーとして、GDDR7ベースの推論を標準的なサービス層へと定着させたことを反映しています。AWSは2026年1月、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUと、インスタンスあたり最大768GBのGDDR7メモリを搭載した「EC2 G7e」インスタンスを投入し、この傾向をさらに強めました。こうしたクラウド展開は、企業ユーザーがインフラストラクチャのスタック全体を自前で所有することなく、大規模なメモリプールを利用可能にするという点で重要です。また、推論負荷の高いワークロードをGDDR7が担い、HBMは引き続き学習システムに集中するという「2層型コンピューティングモデル」を支える役割も果たしています。
エッジAI推論は最も急成長している用途セグメントであり、2031年までの年平均成長率(CAGR)は43.8%に達すると予測されています。これは、推論の利用が中央集権的な施設を超えて広範に普及していることを示唆しています。例えばKontron社は2026年7月、防衛・航空宇宙分野のAI推論向けに、8GBのGDDR7と384GB/sの帯域幅を備えた堅牢な3U VPXボード「VX33211」を発売しました。こうした製品は、パッケージングやボードの簡素化が重視される小型かつ特定の任務に特化したプラットフォームにおいて、AI推論用GPU向けGDDR7市場が勢いを増している理由を物語っています。ワークステーションやコンシューマー向けのAIアクセラレーションも市場の一部を構成していますが、エッジ分野の成長はより力強いものとなっています。これは、エッジ分野が、ローカルでの迅速な意思決定を必要とする産業現場、防衛システム、企業向けアプライアンスと直接結びついているためです。したがって、市場の構造は、クラウド主導の大きな基盤と、エッジ主導の急速な拡大経路が組み合わさったものとなっています。
本レポートの対象企業一覧:
Samsung Electronics Co., Ltd.
SK hynix Inc.
Micron Technology, Inc.
NVIDIA Corporation
Advanced Micro Devices, Inc.
Rambus Inc.
TSMC
Intel Corporation
Synopsys, Inc.
Cadence Design Systems, Inc.
レポート概要
AI推論GPU向けGDDR7市場レポート:メモリ密度(16Gb、24Gb、32Gb以上)、メモリデータレート(最大32Gbps、32Gbps超)、用途(データセンターAI推論、エッジAI推論、ワークステーションAIなど)、エンドユーザー業界(クラウド・ハイパースケールデータセンター、OEMワークステーション、政府・防衛など)、および地域別に区分。市場予測は金額ベース(米ドル)で提供されています。
The GDDR7 for AI Inference GPU Market Report is Segmented by Memory Density (16 Gb, 24 Gb, and 32 Gb and Above), Memory Data Rate (Up To 32 Gbps, and Above 32 Gbps), Application (Data Center AI Inference, Edge AI Inference, Workstation AI, and More), End-User Industry (Cloud and Hyperscale Data Centers, OEM Workstations, Government and Defense, and More), and Geography. The Market Forecasts are Provided in Terms of Value (USD).
出版:Mordor Intelligence
出版年月:2026年07月
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