NEC保有の「カーボンナノチューブを発見した電子顕微鏡」が日本物理遺産に認定

日本電気株式会社

From: PR TIMES

2026-09-28 11:00

NECが保有する「カーボンナノチューブを発見した電子顕微鏡」が、一般社団法人日本物理学会が創設した「日本物理遺産」(注1)の第1回第1期の対象として認定されました。

これを受け、2026年9月24日にNEC Innovation Parkにおいて認定証授与式 が行われました。
カーボンナノチューブを発見した電子顕微鏡
【日本物理遺産の認定証授与式】 (左から)NEC 弓削亮太主幹研究員、飯島澄男 特別主席研究員、日本物理学会 宮下精二 会長、NEC 山田昭雄 執行役 Corporate EVP 兼 CAIO


 今回認定されたのは、NECの特別主席研究員である飯島澄男が、1991年に多層カーボンナノチューブ(注2)、1993年に単層カーボンナノチューブを世界で初めて発見(注3)した際に使用した高分解能透過型電子顕微鏡「Topcon EM-002B」です。カーボンナノチューブ(CNT)は基礎物理から産業応用に至るまで幅広く利用されており、本件はその起点となった機器であることが認定されました。

 本電子顕微鏡は、材料の微細構造の画像化や電子線回折による結晶構造解析を可能にし、カーボンナノチューブの原子配列と多層同心円筒構造の解明に用いられました。この発見を契機として、ナノスケール物理やナノエレクトロニクス、材料科学などの研究が世界的に進展しました。

 「日本物理遺産」は、物理学に関連する歴史資料の保存と継承を図り、物理学の社会的貢献の広報と、先人の業績に対する誇りの醸成に貢献することを目的に、日本物理学会が認定するものです。

 今回の認定は、カーボンナノチューブの発見という世界的研究成果を生み出した実験装置を次世代へ継承することで、NECが長年培ってきた研究開発力と、未知の領域へ挑戦する姿勢を伝えるうえでも大きな意義があります。

 NECは今後も、歴史的な研究成果と、それを支えてきた技術・知見を大切に継承するとともに、AIを始めとする先端技術の研究開発を通じた新たな社会価値の創造に取り組んでいきます。

<詳細(日本物理学会HP)>
URL: (リンク »)






以上

(注1)日本物理学会 日本物理遺産 (リンク »)
(注2) “Helical microtubules of graphitic carbon”, Sumio Iijima, Nature, 354, 56-58 (1991)
(注3) “Single-shell carbon nanotubes of 1-nm diameter”, Sumio Iijima and Toshinari Ichihashi,
Nature, 363, 603-605 (1993).

<本件に関するお問い合わせ先>
NEC 研究&事業開発戦略統括部
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