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「Oracle Management Cloud」によるIT運用の自律化・高度化が企業と現場にもたらす価値とは?

事例①:一部のユーザーでパフォーマンスが遅い! なぜ?
──エンドユーザー視点による性能分析

 1つ目は、アプリケーションのパフォーマンスが一部のユーザーで極端に遅いという問題を解決した事例だ。

 代理店向けのポータルサイトを運用する企業が、ある顧客から「一部のユーザーがアクセスした際のパフォーマンスが極端に遅い」というクレームを受けた。

 同社はこの問題の解決に、Oracle Management Cloudのアプリケーションパフォーマンス監視サービス「Application Performance Monitoring(APM)」を利用した。同サービスは個々のエンドユーザーに着目した性能分析を可能にするもので、ユーザーの操作をモニタリングし、その内容を分析することができる。


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 次の画面は、代理店ポータルのあるページのレスポンスをAPMで分析した結果だ。


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 この画面から、ページロードに平均で約393ミリ秒かかっていることがわかる。この時間自体は問題ないと言えるが、よく見ると最大で約1.86分かかっているアクセスがあり、明らかに遅い。こうした場合は、そのアクセスをドリルダウンして、それがいつ、どこからのアクセスかを確認できる。


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 「約1.86分かかっているのは名古屋のユーザーによるものですが、その内訳(右側の棒グラフ)を見ると待ち受け状態を示すオレンジ色の部分が大半を占め、サーバからのレスポンスが返った際のスタートポイント(水色の棒)が右端に来ています。つまり、サーバからのレスポンス待ちが大半を占めているのですが、他のユーザーへのレスポンスには問題がないので、このユーザーが利用しているネットワークなどに問題があると推測されます」(西村氏)

 また、上の画面では山口と横浜(Nihonodori)のユーザーからのアクセスも遅いが、こちらは水色の棒が一番左にあるのでサーバからのレスポンスはすぐに返っており、その後のオレンジ色の部分が長く約30秒かかっている。これはユーザーがWebページにアクセスした後、コンテンツをダウンロードするのに時間がかかっていることを意味する。

 「このように、同じ“遅い”というユーザー体験でも、それぞれに原因は異なり、それをサーバ側の情報だけで把握するのは困難です。そんなときはAPMを使い、エンドユーザーが実際に行った操作やレスポンスの内容を分析することで、迅速に原因を究明できるのです」(西村氏)

事例②:商品が発送されてない! 原因はどのシステム?
──ログを活用した障害対応の高速化

 次は、ある通信業における事例だ。この企業ではさまざまな業務システムを運用しており、それらを連携させて受注から発送までの業務を運用している。ERPのように業務フローが1つに統合されているわけではなく、各システムがそれぞれにデータを処理し、次のシステムに受け渡すという連携を注文IDをキーにして行っている。そのため、例えば「注文が発送されていない」といった問題が生じた際、1つ1つのシステムのログを調べればいずれ原因を特定できるものの、全体を一元的に管理し、もっと迅速に原因究明を行いたいという悩みを抱えていた。

 これを実現するうえで大きな障壁となっていたのが、システムごとにログのフォーマットが異なることだ。同社はExcelでログを管理しており、ログ分析のための独自ツールも利用していたが、フォーマットやタイムスタンプの形式、項目などが異なるログに対し、1つ1つの注文を横断的に追跡するのは手間のかかる作業だったのだ。


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 同社はこの課題の解決にOracle Management Cloudのログ分析サービス「Log Analytics」を活用した。次に示すのは、同サービスにより、3つの注文に関する複数のシステムの合計8つのログを分析した結果だ。


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 ご覧のとおり、水色の丸で示される3つの注文のうち、一番上の注文だけがグラフ上で異なる位置にプロットされている。これは何らかの値が不足していることを意味し、この注文に何か問題がありそうだと一目でわかる。実際に調べてみると、あるシステムにおける処理が正常に終了せず、商品が発送されていないことがわかった。

 これは3つの注文を調べた結果だが、調査対象が数千、数万になった場合でも、同じ要領で問題のある注文を一目で見つけることができる。この企業は、これによってシステムの異常を早期に発見できるようになったという。

事例③クラウドとオンプレミスのITインフラを一元管理したい!
──ハイブリッドクラウド環境を横断した可視化

 3つ目は、クラウドやオンプレミスなど、さまざまなIT環境を抱える企業の事例だ。

 この企業では、Amazon Web Services(AWS)上でVMwareを利用し、さまざまなアプリケーションを動作させている。その数は100以上に上るが、まだAWS上に移行できないアプリケーションが同様にオンプレミスのVMware上で動作している。これらの環境を一元的に管理する仕組みの確立が同社の課題であった。

 もちろん、AWSには専用の監視ツールが用意されているが、その対象にできるのはあくまでもAWS上のシステムだけだ。そこで、同社はOracle Management CloudのITインフラ監視サービス「Infrastructure Monitoring」を導入した。

 Infrastructure Monitoringは、マルチクラウド環境とオンプレミス、つまり企業が利用する全てのITインフラを横断的に監視/分析することのできるサービスである。オンプレミスに関してはエージェントがハードウェアやソフトウェアの稼働情報を収集し、Oracle Cloud以外のクラウドサービスに関してはREST APIを介して情報を収集する。


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 次に示すのが、Infrastructure Monitoringのモニタリング画面だ。ご覧のとおり、AWSのEC2インスタンスの情報、オンプレミスのVMware上で動作するLinuxやWindowsのCPU・メモリ使用状況など、システム監視に必要な情報をクラウドとオンプレミスをまたいで1つの画面で確認することが可能になったのだ。


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 以上、3つの事例を通じてOracle Management Cloudの各サービスで実現できることを紹介したが、このほかに自社が運用するデータベースのリソース使用状況の横断的な監視、ログの内容に基づく障害の予兆検知、PSI DSS対応や内部統制のための監査レポートの作成で同サービスを利用している企業もあるという。

Oracle Management Cloudが現場にもたらすメリット

提供:日本オラクル株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年12月31日
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