第2回 未だ発展途上のビジネスの「モバイル化」を、セールスフォースが一挙に加速する

セキュリティもしっかりと確保、「フィード」指向への移行も支援

 関氏は、「ビジネス・アプリケーションのモバイル展開で何よりも大切なのはスピード感」としたうえで、次のように語る。

 「現場のニーズに合致したモバイル・アプリケーションをすぐにリリースし、細かな変更要求にも即座に応えていくことが必須。Salesforce1 Platformのモバイルアプリならば、開発サイドが、現場の要求にすぐに答えることもできるし、小さな変更ならば、利用者自らが加えることができる」

 さらに、こうも説く。

 「しかも重要なポイントは、Salesforce1 Platform上のアプリケーションがPCとスマートデバイス間で共用されるクラウドサービスであるという点だ。これはすなわち、PCサイドでアプリケーションに加えた変更が、モバイル側にも自動的に反映されることを意味する」(関氏)

 さらに、Salesforce1 Platformは極めて多くのAPIをサポートしている。そのため、Salesforce1モバイルアプリ上での開発では、HTML5をはじめとする主要なWebテクノロジーやWebサービスを網羅的に活用できる。

セキュリティもしっかりと確保、「フィード」指向への移行も支援

 Salesforce1 Platformでは、モバイル・セキュリティもしっかりと確保されている。例えば、Salesforce1 Platformの場合、MDMなどのモバイルデバイス管理の仕組みを導入せずとも、「使用許可デバイスの指定」、「セッション制御」、「リモートワイプ(遠隔データ消去)」、「IPアドレス制限」、「二要素認証」、「キャッシュデータ暗号化」といったセキュリティ機能を実現することができる。もちろん、MDMの機能を組み合わせれば、より強固なセキュリティ管理が可能になる。

 さらに、もう1つ、Salesforce1 Platformのモバイルアプリには特筆に値する特徴がある。それは、Facebookなどのソーシャルメディアで見られる「フィード」指向のコンセプトが採用されていることだ。つまり、Salesforce1 モバイルアプリでは、任意のタイミングで、適切なユーザーに適切な「通知」を自動的にプッシュする仕組みが作れるのである。

 この仕組みを上手く活用することで、アプリケーション利用者間のコラボレーションがよりスムーズに、かつ効率的になるのは言うまでもない。

SNSでなじみ深いフィード形式で情報を共有できる。 SNSでなじみ深いフィード形式で情報を共有できる。
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 当然のことながら、モバイルファーストの本来目的は、ビジネス・業務、サービスのタイムリーなモバイル展開により、「企業やその顧客を利すること」にあり、システムのモバイル化自体がゴールではない。したがって、アプリケーションのモバイル化やモバイル・アプリケーション開発に対して、無駄な時間やコストをかけるのは是が非でも避けなければならない。

 一方で、モバイル・アプリケーションの開発を進める際には、モバイル・デバイス(スマートデバイス)ならではの特性--例えば、「利用者の常に身近にある」という特性をビジネス効率のアップやコラボレーション/コミュニケーションの高度化に生かすことも重要と言える。そう考えると、Salesforce1モバイルアプリに見られる「フィード指向」は、モバイルデバイスの特性を生かすうえで、きわめて有効なアプローチと言えるだろう。

 その点も含めて、Salesforce1 Platformは、モバイル活用の本来目的を果たすための最良の選択肢と言えるかもしれない。


今回話を聞いた関氏と、前回記事に登場した伊藤氏。今回も同席してもらった。
「前回記事とも合わせ、ぜひ本連載をご参考になさってください」(伊藤氏)
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提供:株式会社セールスフォース・ドットコム
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2014年8月13日
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