「Windows Server移行ツール」でできる ファイルサーバ 超簡単移行テクニック

変化が激しい現代では、ITシステムに求められる要件も変化しやすい。Windows Server 2003やWindows Server 2008が登場したころに比べ、クラウドコンピューティングやハードウェアの64ビット対応などのテクノロジーの進化や、内部統制に必要とされるセキュリティ要件などが大きく変化している。このような変化には、企業のITシステムに対しても変化が求められる。本稿では、新たな環境に適合すべく、Windows Server 2012へ移行するためのツールや具体的な方法を解説したい。(author:国井傑/ソフィアネットワーク、Microsoft MVP for Directory Service)

新しいサーバ環境へ移行する4つの理由
Windows Server 2012への移行ですべて解決

 クライアントOSであるWindows XPのサポート期限終了にともなう移行と同じように、サーバOSであるWindows Server 2003やWindows Server 2008のサポート期限終了も意識されるようになってきた。しかし、サポート期限終了を待たなくても、積極的にWindows Server 2012への移行すべき理由は多い。まずは、Windows Server 2012へ移行すべき理由をいくつか挙げておこう。

理由その1:ビジネス要件の変化

 Windows Server 2003やWindows Server 2008が登場したころは、本社と支社にそれぞれ配置されたサーバを、いかにシームレスに連携させるかということが大きな課題となっていた。そこで、マイクロソフトでは拠点間通信を効率化するための対策機能を提供してきた。ところが現在、通信スピードは大幅に高速化し、拠点間通信の効率化は以前ほど重要な課題ではなくなった。

 一方、クラウドコンピューティングの台頭により、拠点間の通信の効率化どころか拠点を飛び出す通信を積極的に行うような土壌が生まれつつある。このような現在の通信事情を考えると、求められているのは通信の効率化よりも、安全に、そして簡単にクラウドや他の拠点との通信ができるような仕組みになる。

 また、Windows Server 2003やWindows Server 2008が登場した当時、管理者は内部統制への対応に追われていた。当時の内部統制とは、組織内のネットワーク内に情報をとどめておくことを指していたが、現在ではクラウドコンピューティングやBYOD(Bring Your Own Devices:私物端末の業務利用)の登場により、内部統制そのものの重要性は変わらないものの、情報漏えいを防ぐための手段は大きく変わったと言える。そのため、クラウドコンピューティングやBYODを活用しながら安全にデータを扱えるようにするためにはWindows Server 2012のようなクラウドに対応したOSの存在が不可欠となる。

理由その2:最新機能によるセキュリティと利便性の向上

 いつの時代もセキュリティと利便性の両立は大きな課題となる。Windows Serverでは、常にこの問題を意識した開発が行われてきた。そして、最新のWindows Server 2012における成果の1つは、OSの稼働に必要な最低限のコンポーネントで動作する「Server Core」になる。

 Server Core自体はWindows Server 2008からすでに用意されていた稼働オプションだが、コマンド環境しか利用できないという環境であったため、管理者にはコマンドを扱えるだけのスキルが求められた。これはベテラン管理者であれば問題ないうえ、コマンドラインをスクリプト化してサーバ管理を効率化していたが、新人管理者にとってはやや敷居が高く思えたことだろう。

 しかし、Windows Server 2012では、Server Coreと通常インストールのGUI(Graphical User Interface)バージョンの切り替えができるようになった。そのため、初期設定をGUIで行い、実際の運用段階ではServer Coreという運用が可能になっただけでなく、サーバ構築時の利便性と運用時の安全性を高い次元で実現できる。

理由その3:ネイティブな64ビット環境が利用できる

 Windows Server 2003がリリースされた当時、ハードウェアやソフトウェアの64ビット対応が十分ではなく、OS自体も32ビット版を選択することが多かった。しかしハードウェア、ソフトウェアともに64ビット対応が充実している現在では、64ビット版のOSを実装すれば互換性の問題どころか、むしろ完全な64ビット環境のメリットを活用できるようになっている。このことは、32ビットOS時代に悩まされてきた4GBを上限とするメモリサイズの問題に終止符を打つことを意味する。

理由その4:保守契約切れ

 サーバ導入時に一緒に購入したハードウェアの保守契約も、気が付けば契約期限間近ということも多い。そこで、新たな契約を結ぼうとしても、老朽化のために新規契約が難しくなる。すると、必然的に新たなサーバハードウェアを購入することになる。

 しかし、新たに購入するサーバハードウェアの多くは、スペックの問題から既存のOSを組み合わせて動作させることが難しい。つまり、サーバハードウェアを購入するタイミングは新たなOSに移行する、よいきっかけとなる。

提供:日本マイクロソフト株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2013年5月30日