メールやファイル共有から基幹システムまで、企業の業務がブラウザ上で完結する範囲は急速に広がっている。米フォレスターが 2024 年に実施した次世代エンドポイントに関する調査では、 IT リーダーの 90 % がエンドユーザー コンピューティングの未来は Web ベースであると回答している。一方で、エンドポイント デバイスは社内外に点在し、 Windows と Mac が混在する環境で膨大な数の端末とサードパーティ アプリケーションを管理する負荷は増す一方である。
ゼロトラストのコンセプト自体は広く受け入れられているが、その実装には ID 管理、 EPP・EDR、ファイアウォール、MDM、CASB といった複数の製品を組み合わせる必要があり、運用の複雑化、コストの増大、エージェント常駐によるユーザーの生産性への影響という障壁が生じる。
本資料では、この状況に対して管理対象そのものをシンプルにするという方向から解決を図る。すなわち、企業の重要な情報が扱われる場となったブラウザを 1 つの新しいエンドポイントと見なし、そこを起点にセキュリティを強化するアプローチである。
具体的な手段として、 Chrome Enterprise Core と Chrome Enterprise Premium の機能差、および ChromeOS の特性を解説している。 Core では 300 を超えるポリシーによるマルチ OS 環境の一元管理や拡張機能のリスク監査を、Chrome Enterprise Premium ではマルウェアの詳細スキャン、 DLP 、コンテキスト アウェア アクセス、 URL カテゴリ フィルタリング、エビデンス ロッカーといった高度な機能を扱う。Zscaler、Cisco Duo、Okta、CrowdStrike、Jamf、Splunk など既存のセキュリティ製品との連携についても触れられている。
ChromeOS については、すべてのアプリケーションが Web アプリケーションとして実行される構造上、信頼できない実行ファイルが既定でブロックされる仕組みと、これまでランサムウェア被害の報告がない実績が説明される。レガシーアプリケーションをブラウザ経由で利用可能にする Cameyo との組み合わせにも言及がある。インサイダー リスクの低減、BYOD 端末のアクセス制御、VDI や VPN への依存軽減、シャドー IT と生成 AI 利用時のデータ ガバナンス強化という 4 つの適用シーンが、機能と対応づけて整理されている。
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