量子コンピューティングの進展は、社会やビジネスにさまざまな恩恵をもたらすと期待されている。しかしながらそれと同時に大きなセキュリティ上の課題も生じることとなる。大規模な量子コンピューティングが実現すると、現在の公開鍵暗号は解読されてしまい、その結果、接続して処理するあらゆるものに広範な脆弱性がもたらされることになるからだ。そのため、これからのコネクテッドデバイスのソフトウェアには、“耐量子性”のあるトラストアンカー(信頼の要)が組み込まれていることが強く求められるのである。そうでなければ、将来的に回収と更新が必要になり、多大な財務および物流の負担が生じることとなるだろう。そこで本資料では、いかに標準化された耐量子セキュリティを使用して、現在および将来にわたりコネクテッドデバイスを保護するかという課題の概要と、その解決に向けたアプローチについて解説している。IoT業界全体の課題の解決策が見えてくるはずだ。