成長の背景には、サーバー負荷分散の手法としてレイヤー4-7スイッチを用いる方式が定着したことや、2000年~2001年頃に導入されたレイヤー4-7スイッチのリプレイス需要があるとIDCでは分析しています。また、企業システムにおけるWebシステム化の流れが市場拡大を推し進めています。
高成長を達成した2005年の国内レイヤー4-7スイッチ市場において、F5ネットワークスが大幅な売上増により、2004年に続きベンダーシェアで第1位となりました。また、売上金額を大きく伸ばした富士通が、前年より順位を上げ第2位となっています。
国内レイヤー4-7スイッチ市場は、今後も高い成長を続けるとIDCでは予測しています。2005年~2010年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)11.9%で推移し、2010年には310億円にまで市場は拡大すると予測しています。一方でエントリークラスのレイヤー4-7スイッチ製品は、機能差が小さくなってきており成熟化の傾向も見られます。
IDC Japanコミュニケーションズ リサーチアナリストの草野 賢一は、「エントリークラスの市場では、新規参入ベンダーによるコストパフォーマンス重視の製品投入と、既存ベンダーのより低価格な製品の発売の動きによって、価格競争を迎えつつある。同セグメントの競争においては、価格競争力、販売力、そしてエンドユーザーの認知度が重要な要素となる」と分析しています。
なお、今回の発表はIDCが発行したレポート「国内レイヤー4-7スイッチ市場 2005年の分析と2006年~2010年の予測」(J6050106)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内レイヤー4-7スイッチ市場における2005年の市場規模と今後5年間の市場を予測しています。また、2005年のベンダーシェア、および主要ベンダーの動向を分析しています。
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