サイズ別にみると、19インチLCDモニターが前年同期比22.6%増の375,340台で出荷構成比は22.5%にまで達しました。構成比では、17インチが依然50%を超えてはいますが、前年同期比では、20インチが約3倍(構成比7.6%)、21インチ以上が約5倍(構成比3.5%)と大型化が着実に進み、モニターに対するニーズと期待感は高まっているといえます。
LCDモニターのうち、IDCで定義するブランドマーケット(注)における2006年第3四半期のベンダーシェア(出荷台数ベース)は、トップの三菱電機が19.6%で、2位のアイ・オー・データ機器が18.9%となりました。その一方で、バッファロー、ナナオ(Eizo)、サムスンが今期も好調さを持続し、シェアを伸ばしました。
IDC Japan リサーチマネージャーの飛沢 省二は「今期のPCモニター市場はデスクトップPC不調の影響が大きかったが、17インチから19インチへの交代とそれに続く20インチや24インチなどの大型化が引き続き期待でき、ビジュアルニーズに応えるコンシューマー市場が鍵を握る」と分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内PCモニター市場 2006年第3四半期の分析と2006年~2010年の予測」(J6210304)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内PCモニターの2005年第2四半期~2006年第3四半期の出荷台数、販売金額をサイズ別、チャネル別などの視点で分析するとともに、ベンダー別シェアの算出も行っています。また、2010年までの市場予測を行い、将来動向について考察しています。
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(注)IDCでは、PCモニター市場をマーケット別に大きくOEMマーケットとブランドマーケットの2つに分類しており、このうち主要PCベンダーが出荷するデスクトップPCとともにPCベンダーのブランド(ロゴ)によって出荷されるモニターをOEMマーケット、それ以外のモニター(主としてスタンドアローンモニター)をブランドマーケットと定義している。
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