世界のコンデンサ市場は減速

株式会社データリソース

2005-03-18 00:00

価格圧力と在庫調整の影響で、世界のコンデンサ市場は2004年は8.6%の成長率、収益は124億USドルである
リードエレクトロニクスリサーチ社とインスタット社によると、世界のコンデンサ市場は、在庫超過や第4四半期の需要が期待ほど伸びなかったことで当初の予測を下方修正し、2004年は8.6%の成長率、収益は124億USドルとのことである。

価格圧力と在庫調整の影響が2005年の上半期まで及び、金額ベースでの成長はアジア太平洋を除いては伸び悩むものの、2006年には緩やかな成長が期待でき、2007-8年には加速するだろう。だが2009年には次の循環不況に陥るため、市場成長は再び緩やかになるだろう。

その他の調査結果を以下に述べる。

・中国が市場ドライバとなり、世界のその他の地域(Rest of the World)で、かつてなく高い市場成長が見られるだろう。海外メーカーの参入と、拡大しつつある中国在来企業の早い成長と生産力によって、中国は世界の最も重要な生産国の1つであるといえる。メーカーは内需や輸出の拡大に応じるために、チップコンデンサの生産を拡大している。しかし世界市場での競争に勝つためにメーカーが製品の品質を大きく改良しない限り、コンデンサの輸出は短期的には変化がないだろう。

・アジア太平洋のその他の地域とメキシコなどの低コスト地域の成長を合わせると、その他の地域(Rest of the World)のコンデンサ市場は、2003年の80億USドルから2009年には116億USドルまで増加すると予測される。

・超過在庫や、クリスマスシーズンに期待されていたほど需要が急伸しなかったため、2004年後半のその他の地域(Rest of the World)の市場は緩やかな成長となった。

・ヨーロッパは2004年に5.7%、2005年は1.6%と低い成長になるだろう。中央・東ヨーロッパの生産拡大によって、欧州全体も2009年までの期間成長するだろう。ドイツは産業エレクトロニクス、車両用エレクトロニクスのトップの座を占めるが、西ヨーロッパ全体の成長は低迷する。ドイツは同期間市場シェアを拡大すると予測される。

・西ヨーロッパと同様に、米国のコンデンサ市場も低コスト地域への生産力の流出の影響を受け、世界市場におけるシェアは2003年の7.5%から2009年には6.4%まで下がり、調査対象の4つの地域の中で最も低い成長となるだろう。

・また日本も低コスト地域へ生産力が流出したことでエレクトロニクス製品の生産性低下という影響を受けたが、家庭用電化製品市場、特に高額製品のシェアは、2004年米国と西ヨーロッパを合わせたものよりさらに大きく拡大するだろう。

・その他の地域(Rest of the World)は、OEM、CEMメーカーが労働力の安価な地域での生産に切替えたことで利益を出し、市場全体のシェアは2003年の64.5%から2009年には68.4%に拡大すると予測される。

調査レポート「2009年までの世界のコンデンサ市場予測」は、世界のコンデンサ市場を検証している。地域別、特定の国別の市場分析、市場動向の分析、コンデンサごとのセグメント、アプリケーション別のエレクトロニクス製品生産の予測、主要なコンデンササプライヤの製造プロフィール、製造設備に関する世界規模の調査を掲載している。

◆調査レポート
2009年までの世界のコンデンサ市場予測
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◆リードエレクトロニクスリサーチ社について
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