もう一社は、テレスパツィオ社(Telespazio)で、フィンメカニカ社が株式の67%、アルカテルが33%をそれぞれ保有します。フィンメカニカ社の子会社である既存のテレスパツィオ社に、アルカテル・スペースの運用サービス事業を統合し、宇宙システムの制御・運用と、ネットワーキング、マルチメディア、地球観測用の付加価値サービスをはじめとする衛星ソリューションの運用サービスを専門的に行っていきます。本拠をイタリアに置き、イタリア、フランス、ドイツに工場を設置します。2004年度の予想売上高は3億5,000万ユーロ、総従業員数は約1,400人で、宇宙サービス市場において重要な役割を果たす企業となります。
アルカテルとフィンメカニカ社は、それぞれの宇宙関連事業を統合して、研究開発、製品開発、調達方針、工業効率の面で得られる経済的スケールメリットと運用シナジーを享受していくことに決めました。これらにより、事業の運用利益性が数ポイント向上すると見込まれており、事業サイクルに従って徐々にその効果は表れてきます。
今後数週間以内に両社の経営陣が任命されます。
アルカテルとフィンメカニカ社はそれぞれ、アルカテル・アレニア・スペース社とテレスパツィオ社を連結子会社として計上します。アルカテルとフィンメカニカ社は、それぞれ決算日に1億900万ユーロの現金と負債を計上します。
本件は、法規関係の必要承認を経て、2005年中に完了予定です。
用語解説
<フィンメカニカ社について>
フィンメカニカ社(Finmeccanica S.p.A)は、イタリア最大のハイテク企業で、ヘリコプター、民間および軍事用飛行機、航空構造、宇宙衛星およびインフラストラクチャ、衛星関連サービス、指令制御システム、防衛電子機器およびシステム、通信、セキュリティ、ITなどの設計・製造を行っています。フィンメカニカ社は、欧州ならびに米国のパートナー企業との安定した協力関係を通して、いくつかの世界最大の国際プログラムに参加しています。また、搬送およびエネルギー事業部門でも優れた製造技術と資産を有しています。国内外で営業展開し、総従業員数は約46,000人。収益の14.5%を研究開発に当てています。詳しくは (リンク ») をご参照ください。
<アルカテルについて>
アルカテル(ALCATEL)は、フランスを本拠とする世界屈指の電気通信システム・装置メーカーで、通信事業者やサービスプロバイダ、一般企業に対し、音声、データ、ビデオ・アプリケーションなどへの通信ソリューションを世界規模で提供しています。固定および移動通信向けブロードバンドネットワーク、アプリケーション、サービスの分野において主導的な地位を占め、ユーザー本位の“ブロードバンドワールド”の創造に寄与しています。
世界130ヶ国以上でビジネスを展開し、連結総売上高は125億ユーロ(約1兆6千億円)(2003年度)。URL: (リンク »)
<日本アルカテル株式会社>
日本では1987年より事業を展開、アルカテルの各事業部門の統合的なサービスを提供しています。
所在地:〒108-6027 東京都港区港南2-15-1品川インターシティー A棟27F/
代表取締役社長:藤井克美/創業:1961年12月、設立:1987年5月/
資本金:4億6,400万円/従業員数:80名/URL: (リンク »)
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本件に関するお問い合わせ先:
日本アルカテル株式会社
TEL:03-5715-6300 FAX: 03-5715-6333
E-mail:info@alcatel.co.jp
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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。