このリファレンス携帯電話機は、事前にFTA(Full Type Approval)およびIOT (Interoperability Testing)試験を済ませているため、携帯電話の開発時間が大幅に短縮されます。現在の3G電話の開発には、最大で18ヶ月を要することもあり、その多くは開発と試験に費やされています。このリファレンス携帯電話機を利用することで、携帯電話機メーカーは貴重なリソースを、製品を差別化するための機能開発に集中させることができます。
Elektrobitの契約R&Dビジネス・ユニット担当取締役副社長であるArto Pietila氏は、次のように述べています。「フリースケール社とのコラボレーションによって誕生した当社の3Gリファレンス携帯電話機により、携帯電話機メーカーの皆様は、新しいSeries 60電話の開発を大幅にスピードアップすることができます。当社は、ワイヤレス市場における専門技術とリーダシップにより、費用対効果に優れた製品を開発し、ミドルレンジ3G電話の幅広い普及に貢献しています。」
このリファレンス携帯電話機は、3G市場の成長をさらに加速します。IDCが2005年11月に発表したレポートによれば、3G電話の出荷数は、2005年の6200万台から、2009年には3億5600万台に増えるものと予想されており、同期間中は55%の年平均成長率(CAGR)が見込まれています。
フリースケールの上席副社長兼ワイヤレス・アンド・モバイルシステム・グループ最高責任者であるフランツ・フィンクは、次のように述べています。「このリファレンス携帯電話機により、量産市場における3G電話の急速な普及が現実のものとなります。Elektrobit社と当社は、承認と試験のプロセスの簡略化と、少ない電子部品構成によって、携帯電話機メーカーの皆様が新製品を迅速に市場に投入できるようにする、包括的なターンキー・ソリューションをお届けします。」
また、Nokiaのモバイル・ソフトウェア販売およびマーケティング担当副社長であるMatti Vanska氏は、次のように述べています。「Elektrobit社とフリースケール社のコラボレーションは、市場をリードするスマートフォン・ソフトウェアであるS60が、これからの3G量産時代においても成功することを示す一つの証だと言えます。新しいリファレンス携帯電話機は、S60のライセンス事業者にとって優れたツールであり、市場投入時間を短縮し規模の経済性を実現してくれます。」
■ Elektrobitの設計サービス
Elektrobitは、ワイヤレス技術を利用し、ハイテク製品、ソリューション、およびアウトソーシング・サービスを必要とする企業に製品開発パートナとして貢献します。Elektrobitは、モバイル端末ソリューションのあらゆる側面に対応した、完全なハードウェアおよびソフトウェア製品と設計サービスを提供しています。Series 60 BoutiqueおよびSymbian Independent Design HouseであるElektrobitは、携帯電話機メーカー向けに完全なターンキー3G製品を提供しています。
■ Elektrobitについて
Elektrobitは、ワイヤレス技術に関連した電子製品の設計およびライフサイクル試験や、生産オートメーションを専門とする会社です。Elektrobit Groupは、多面的なエンジニアリング企業であり、設計サービスに加えて、独自技術や製品の開発、販売、およびマーケティングを行っています。取引先は、通信、車載製品、防衛/航空宇宙、工業オートメーション、健康/医療など、多方面の業界に渡っています。また、14カ国で1600人のワイヤレス技術専門家を雇用しています。Elektrobit Groupの2004会計年度の売上げは2億300万ユーロに達しています。Elektrobit Group Plc.は、ヘルシンキ証券取引所で株式を公開しています(www.elektrobit.com)。
■ フリースケールの3Gソリューション
フリースケールは、実績ある通信用ソフトウェア・スタックと共に、フルレンジのUMTS/W-CDMAおよびGSM/GPRSのプラットフォームとコンポーネント、さらに、業界初のシングル・コア・モデム・アーキテクチャを採用。そして充実したコネクティビティ技術ポートフォリオ等のオープンで拡張性の高いソリューションを提供することで、携帯電話機メーカー、通信事業者、そしてサードパーティのパートナおよびデベロッパのリスクとコストを削減、製品の市場投入をスピードアップし、設計の自由度を高めます。フリースケールは、第3世代携帯電話に特長を与え、コスト削減、そして革新のための柔軟性を提供します(www.freescale.com/3G)。
■ フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ・インクは、自動車用、民生用、産業用、ネットワーキングとワイヤレスマーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、モトローラの一事業部としての50年を超える歴史を経て、2004年7月にニューヨーク証券取引所に上場しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界30カ国以上の国で、半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。フリースケールはS&P 500Rのメンバーであり、世界的な大手半導体メーカーです。2005年度の売上高は58億ドル(USD)でした。詳細は、 (リンク ») をご覧ください。
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