このような問題を解決するために開発されたのがPriority Shutdownです。 本製品は特にSAN / NASやOSを持たないストレージ装置を時間差でシャットダウン(および起動)することに特化した電源管理ソフトウェアです。
Priority Shutdownの主な特長は以下の通りです:
● 時間差シャットダウン、再起動の設定が可能
電源障害時にサーバ、ストレージ、UPSを順序だててシャットダウンし、再起動することが可能です。また、計画的にシステムをシャットダウン・再起動するスケジュールを組むことも可能です。既にAPC UPSを利用されているお客様は、本ソフトウェアを導入するだけで、容易に時間差シャットダウンの構成を組むことができます。
● OSを持たない機器のシャットダウンをサポート
OSを持たない機器(ディスクのみのストレージ)でも、オブジェクトとしてシャットダウンシーケンスに組み込むことができるため、他のサーバと同様に順序だててシャットダウン・再起動することが可能です。
● 冗長化されたUPSのシャットダウンサポート
サーバ1台に対して2台(または複数台※)のUPSを接続することでUPSの冗長化を行っている場合、通常の冗長化されたUPSでは、メインのUPSに異常が発生した場合、サブのUPSが正常に作動しているにもかかわらず、OSのシャットダウン指令がかかってしまいます。Priority Shutdownでは、メインのUPSに異常が発生した際、自動的にサブのUPSが継続運転し、シャットダウンの設定を引き継ぎます。
※最大5台までの冗長構成に対応
● ドラッグ&ドロップの簡単操作と見やすいシャットダウンシーケンス
サーバ、ストレージ、UPS、コマンドファイルなどのオブジェクトを時系列で見せることで、全ての機器のシャットダウンシーケンスを分かりやすく表示します(添付写真参照)。また、オブジェクトをドラック&ドロップするだけで簡単にシャットダウン順序を変更することが可能です。
● コマンドファイルの実行と監視
システムのシャットダウン時に必要なコマンドファイルをシャットダウンシーケンスに組み込み、その実行を監視します。 コマンドファイルが完了し次第、すぐに次のシャットダウン命令を出すことが可能なため、システム全体のシャットダウン時間を短縮し、UPSのバッテリ放電を最小限に抑えます。
● アーキテクチャと必要条件
Priority Shutdownは、SNMPベースの電源管理ソフトウェアです。 シャットダウンシーケンスに組み込むマシンには、同ソフトのエージェントをインストールする必要があります。管理コンソールはエージェントがインストールされているマシンかそれ以外の管理端末にインストールします。 また、同ソフトウェアを利用するには、1台以上のAPC UPS(Smart-UPS以上の上位機種、但しSmart-UPS 500を除く)にネットワークカード(Network Management Card EX / EM)をインストールする必要があります。
● 対応OS
Windows Server System
Windows NT Server 4.0 (SP6a), Windows 2000 Server (SP4), Windows Server 2003 Standard / Enterprise,
Windows Small Business Server,
Windows Powered NAS (各社製品へ順次対応予定), Windows Storage Server 2003 (各社製品へ順次対応予定)
Linux (エージェントのみ)
Red Hat Enterprise Linux AS/ES/WS (v3.0), Red Hat Enterprise Linux AS/ES/WS (v2.1)
Miracle Linux Standard Edition v2.1, Turbolinux 8 Server、Enterprise 8 Server、10 Desktop
※NCPI = ネットワークに必須の物理インフラ。ITシステムの安定した稼動は、電源・空調などの物理インフラに依存しており、ネットワーク全体の可用性を向上させるには、NCPI層の可用性向上が重要であるという考え方。
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