IT 教育向けデスクトップ管理ツール「MultiVNC」
2. 公開サイトURL
(リンク »)
3. 開発趣旨
これまで、教育現場や企業研修においてパソコンを利用した実習型情報教育を実現するためには、高額なサーバの導入やインフラ整備、アプリケーションのライセンス料など、様々な課題がありました。
このような教育環境整備にかかる諸問題を解決するべく、弊社はオープンソースの実習型情報教育基盤ソフトウェアとして「MultiVNC」を開発いたしました。
4. 「MultiVNC」の概要
複数の「MultiVNC」生徒のデスクトップ画面を「MultiVNC」サーバ上から閲覧、操作ができ、またサーバ生徒間や生徒同士の協調した相互接続、および生徒管理ができます。(図1「MultiVNC」の画面(分割表示画面)、図2「MultiVNC」の画面(1 クライアント拡大機能)参照)
■ 主な機能
・MultiVNC を起動するだけで自動的に教師・生徒を検出します。
・画面分割数、閲覧している生徒画面の変更が可能です。
授業中の生徒のデスクトップ画面を閲覧し、表示画面を変更することで進捗状況を把握・確認することが容易になります。一度に表示する生徒画面は1~16分割表示が可能であり、タブを使用することにより100人規模の生徒画面の閲覧を可能にします。
・教師・生徒画面の送信
教師もしくは生徒の画面を選択した生徒に送信することが可能です。
・生徒画面の操作
表示している生徒の画面を教師側の端末から操作することが可能です。
・出欠確認
DB サーバーをMultiVNC サーバと連携させることで、生徒の接続状況を管理することができます。
・生徒画面のロック
教師が話しをするときなどに、生徒の操作を一時的に操作不能にすることができます。
用語解説
KNOPPIX
KNOPPIX とは、ドイツのKlaus Knopper 氏が開発を進めているCD ブータブルLinux の一つである。産業総合技術研究所において日本語化のメンテナンスや仮想計算機対応を行なっている。KNOPPIX はハードディスクにインストールが不要のため、Windows がプレインストールされたパソコンにおいても簡単にLinux 環境を試すことができる。統合デスクトップ環境KDE、オフィスソフトウェアOpenOffice.org、Web ブラウザ Mozilla、メーラソフト群などをまとめ、1枚のCD のみで大抵のDOS/V パソコンで簡単にLinux 環境を実行できる。また、これらのソフトウェアはすべてフリーソフトウェアであり、規定されたライセンス条件を守れば、コピー、改変、再配布も自由に行なえる。
改変に際してもDebian ディストリビューションベースにしているので、パッケージ管理が使え、容易に更新可能である。
今までにもCD ブータブルLinux は何種類か提案されてきたが、KNOPPIX はハードウェアの自動認識・設定が優れており、DOS/V パソコンのハードの違いを認識して最適な設定を行なう。また、独自の圧縮手法を用いて700MCD-ROM に1.8G 程度のコンテンツを収録し、且つ、使いやすいデスクトップ環境にまとめた点が評価を得ている。
(参考: (リンク ») )
教育機関向けKNOPPIX カスタマイズサービス
平成16 年3 月15 日から開始した当社サービスのことで、KNOPPIX を教育機関向けにカスタマイズする法人向けサービスである。KNOPPIX にIT 教育の現場で必要とされるアプリケーションとオペレーティングシステムの統合環境をカスタマイズし、教育機関ごとの千差万別なニーズに応えることができる。フリーソフトウェアの追加のみならず、有償のアプリケーションの追加やデザイン変更、機能追加などのサービスメニューがあり、カスタマイズからトータルソリューションの提案まで行っている。
(参考: (リンク ») )
VNC
VNC(Virtual Network Computing)とは、他のパソコンの画面をネットワーク経由で遠隔操作するソフトウェアのことである。マルチプラットフォーム、マルチプロトコルに対応しているため、Windows やUnix、Linux などOS の異なる場合の遠隔操作も可能になっている。
VNC は、英国のAT&T 研究所が開発し、フリーソフトウェアとして無償で配布されており、現在はいくつかの機能拡張が施された派生版もある。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。