米ノベル、オープンソースのコラボレーションサーバ・プロジェクトHulaを発足

ノベル株式会社

2005-02-21 13:00

20,000行以上のソースコードを提供し、次世代のコラボレーション機能開発においてコミュニティを支援
ネットビジネスソリューションの先進企業、米国ノベル社(以下ノベル、米国マサチューセッツ州ウォルサム)は、オープンソースのコラボレーションサーバを開発する新たなコミュニティ・プロジェクト、Hula(TM)の発足を発表しました。このコラボレーションサーバは、革新的なスケジュール管理やメールの機能を実現することで、現在のオープンソース製品における主要な問題点を解決することを目指しています。Hulaは、ノベルのコラボレーションサーバ製品であるNovell(R) NetMail(TM)(以下NetMail)から取り出したコードを基盤としています。NetMailは、約400万以上のユーザが使用している、評価が高く実績ある技術基盤です。

ノベルはHulaの発足にあたり、NetMailの中核コンポーネントを提供しました。Hulaは現段階において、標準に準拠した電子メール、スケジュール管理、アドレス帳の機能を提供し、単一のPCで250,000の登録ユーザと50,000の同時接続ユーザを処理できる拡張性を備えています。ノベルがNetMailの200,000行を超えるソースコードをオープンソースに提供したことは、継続的なオープンソース推進への取り組みに加え、コミュニティの主要な活動に対する支援を深めていることを表わしています。

HulaサーバはSMTP、IMAP、iCalendar、そして普及しつつあるカレンダーアクセスプロトコルのCalDAVといった、オープンなインターネット標準に基づいて構築されます。柔軟性と拡張性の高いアーキテクチャを備え、Open-Xchangeなどのプロジェクトとの統合により、優れた機能拡張をもたらします。

業界およびコミュニティのリーダーがHulaに賛同
多くの業界リーダーが、Hulaプロジェクトに対する力強い支持を表明し、このプロジェクトがオープンソース・コミュニティにおける重要なニーズを満たすものであると認識しています。

Modzilla Foundationの社長、ミッチェル・ベーカー氏:
「Hulaはオープンソース・コミュニティにとって大きな進展です。Modzilla Foundationは革新性と選択性を高めることに力を入れているので、この取り組みが無料のスケジュール管理とメールサーバを世界に提供することを喜んでいます。さらに、HulaがクライアントとしてのThunderbirdやSunbirdに対応することも嬉しく思い、コードを共有してHulaの成功に貢献することを心待ちにしています」。

Open Source Applications Foundationの創設者、ミッチ・ケイパー氏:
「現在の支配的企業のコラボレーションシステムは、時代遅れの設計によるものであり、革新的な新しいツールが生まれるための機は熟しています。Hulaサーバは、我々のChandlerクライアントとともに、画期的な新しいアイデアをサーバに広げていくための重要なステップとなります。Open Source Applications Foundationは、オープンソースのコラボレーションソリューションを隅々まで展開できるよう、Hulaプロジェクトと協力していくことを嬉しく思っています」。

Open Source Development Labs (OSDL)のCEO、スチュアート・コーエン氏:
「Hulaは、オープンソースの世界における危急のニーズを満たしてくれます。これまで、各種の有効なオープンソース活動により、OS、Webサーバ、データベース、そしてデスクトップまでもが生み出されてきました。しかし、コラボレーションの分野では常にギャップが存在していました。我々は、HulaがLinuxに欠けていた重要な機能を提供することで、企業におけるLinuxの普及を加速化してくれると期待しています」。

O'Reilly Media社のCEO、ティム・オライリー氏:
「Hulaはオープンソースが商用ソフトウェア・アプリケーションに追いつくだけでなく、これを抜き去るための絶好の機会を与えてくれます。ノベルのコラボレーション&デスクトップエンジニアリング担当副社長であるナット・フリードマンは、今日活動しているプログラマの中で最も独創性にあふれる人物の1人です。そしてインターネット時代の真のソフトウェアとは、単にネットワーク接続をあとから追加したデスクトップソフトウェアではないことを理解しています。彼が主導するこのプロジェクトは、注目に値します」。

Messaging Architects社のCEO、ピエール・チェンバーランド氏:
「Hulaを発足したことを通じ、ノベルは改めてオープンソースモデルと、このモデルが電子メール、スケジュール管理、コンタクト管理のための堅牢で先進的なソリューションの提供において発揮する力について自社が確信を持っていることを、市場にはっきりと示したと思います」。

GWAVA社のマーケティング担当副社長、リチャード・ブリス氏:
「Hulaはこれまでのコラボレーション製品の範疇を超え、台頭しつつある新たな『ソーシャルソフトウェア』の世界に入り込もうとしています。NetMailは数百万のユーザによって定評のあるソリューションです。Hulaはノベルのコラボレーション分野における取り組みを、オープンソース・コミュニティにおける主導的役割へと昇華させると考えています」。

コラボレーション分野のリーダーとしての地位を強化

ノベルは、旗艦製品Novell GroupWise(R)(以下GroupWise)で3,500万ユーザのインストールベースを持ち、業務コラボレーション分野において長年にわたり主導的地位を保ってきました。最近GroupWiseに関する今後4年間のロードマップを発表し、この中で今年中にリリース予定の製品をオンラインで限定公開しました。Hulaプロジェクトは、GroupWiseのお客様企業にとって、同製品の将来バージョンをさらに期待させるものです。Hulaプロジェクトは、独自開発とオープンソースの革新を双方とも活用し、より強力なソリューションをお客様企業に提供していくというノベルの信念を示しています。

ノベルはまた、Netline社との協力により販売されているNovell SUSE(R) LINUX Openexchange Server製品を通じて、オープンソース・コミュニティのニーズに直接応えています。ノベルは、GroupWise、NetMail、Open-Xchange Serverの3製品の販売を今後も継続します。コラボレーション分野におけるノベルのオープンソースへの取り組みに関して、詳細なロードマップは追って発表します。

GNU Lesser General Public License (LGPL)およびMozilla Public License (MPL)の下でライセンス供与されるHulaプロジェクトは、 (リンク ») で運営されています。 Hulaの基盤となったNovell NetMail製品に関しては、 (リンク ») をご覧ください。Novell GroupWiseに関する情報は (リンク ») で入手できます。

◇ノベルについて
ノベルは、あらゆるビジネスネットワークが安全でシームレスに連携することを目指し、Novell(R) Nsure(TM)(セキュア・アイデンティティ・マネジメント:アイデンティティに基づくセキュリティ管理)、Novell exteNd(TM)(Webアプリケーション開発/Webサービス)、Novell Nterprise(TM)(クロスプラットフォーム・ネットワークサービス)、そしてNovell Ngage(SM)(コンサルティングサービス)の4つのネットビジネスソューションを展開しています。また、オープンソース・コミュニティを積極的に支援し、Ximian(R)とSUSE(R) LINUXによるサーバからデスクトップまでの包括的な企業向けLinuxソリューションとサービスを提供しています。ノベルは情報障壁のない世界の実現を事業ビジョンとして掲げており、お客様企業が高いセキュリティと経済性の下に、自社の情報を新たな価値に変換していくための支援をしています。


*Novell、GroupWise、Ximianは米国Novell, Inc.の登録商標です。
*Hula、NetMail、Nsure、exteNd、Novell Cluster Services、Nterpriseは米国Novell, Inc.の商標です。
*Ngageは米国Novell, Inc.のサービスマークです。
*SUSEは米国Novell, Inc.の事業部であるSUSE LINUX AG.の登録商標です。
*その他の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。

以 上
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