SUSEは米国時間11月17日、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS)管理ソフトウェアの新版「SUSE Enterprise Storage 4」を発表した。近日中に提供する。
オープンソースソフトウェア(OSS)の分散ストレージ技術「Ceph」の最新版である「Jewel」をベースとしており、分散ファイルシステム「CephFS」を採用している。
バルクやアーカイブ、大規模データのストレージ管理の運用効率などを向上させられると説明。ブロック、オブジェクト、ファイルの3種のアクセス方法を統合することで、大規模なデータストレージの可用性や運用コストなどの課題を解決できるという。
OSSのストレージ管理フレームワークである「openATTIC」をCephのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)として活用することで管理を簡素化、コスト効率を向上する。ブロックストレージの長距離複製機能とマルチサイトのオブジェクトストレージ複製機能などでデータ保護と災害復旧(DR)対策を向上させるとしている。
Enterprise Storage 4の用途として、ビデオ監視や監視カメラ、マンモグラフィーやX線、コンピュータ断層撮影(CT)、核磁気共鳴画像法(MRI)などの医療用画像処理、ゲノムマッピング、CAD、アーカイブ、仮想マシンのストレージ、バックアップなどを挙げている。