世界規模のアイデンティティ管理コンソーシアム「リバティ・アライアンス」は本日、OpenLibertyプロジェクトの開始を発表しました。このプロジェクトは、アイデンティティ・ベースのアプリケーションを開発するオープンソース開発者向けにリソースの提供と支援を行う世界規模の取り組みです。プロジェクトの開始に伴い、ポータルサイトOpenLiberty.orgも開設しました。開発者は、このサイトを通じてOpenLibertyプロジェクトの共同作業を行うことができます。また、広く採用されている標準規格Liberty FederationおよびLiberty Web Servicesに基づき、より安全でプライバシーに配慮したアプリケーションの開発を活性化させるためのツールや情報にアクセスすることができます。
OpenLibertyプロジェクトは、リバティ・アライアンスのオープンソース分科会の指揮のもとに開始されました。この分科会が設立された目的は、グローバルに進められているオープンソースのさまざまなイニシアティブを取りまとめること、およびID-FF 1.1、1.2、SAML 2.0で構成されるLiberty FederationやID-WSF 1.0、1.1、2.0、Liberty People Service で構成されるLiberty Web Servicesとの相互運用が可能なアプリケーションを開発する上で必要とされるオープンソース・ライブラリーを特定することにあります。オープンソース分科会では、オープンソースの開発者がWebサービスアプリケーションにSAML 2.0の機能を搭載できるようにするため、ID-WSF Web Services Consumer(WSC)ライブラリーの提供に力を入れることが必要であると判断しました。
OpenLiberty.orgは、グローバルなオープンソース・コミュニティ向けに総合的なリソースを提供する初めてのポータルサイトです。OpenLibertyプロジェクトのアーキテクチャー、設計、開発に貢献したいと考える人なら誰でも、OpenLiberty.orgのwikiやドキュメント・リポジトリーなどのプロジェクトに参加することができます。開発者は関連する他のオープンソース活動やOpenLibertyプロジェクトとの関連性についての情報、それらの活動へのリンクなどにアクセスすることができます。また、会員が提供するダウンロード可能なオープンソース・コードにも標準のApacheライセンス・モデルに基づいてアクセスでき、リバティ・アライアンスの標準規格に準拠するアプリケーションの開発が可能になります。
OpenLibertyプロジェクトを通じて、開発者はリソースを提供したり情報やアイディアを共有したりすることができ、それによってオープンソースのアイデンティティ管理に対する取り組みを推進することができます。OpenLiberty.orgでは、開発者やシステムインテグレーターが、アイデンティティ・ベースの単一のトランザクションからきわめて高度なセキュリティとプライバシー保護が求められる企業や政府機関のシステムまで、広範囲にわたるアイデンティティ・ベースの新しいアプリケーションを容易に開発できるよう支援します。
■OpenLibertyプロジェクトについて
OpenLibertyプロジェクトは、リバティ・アライアンスの会員がオープンソースのアイデンティティ管理に対する世界規模の取り組みを促進し、取りまとめていくために開始したものです。会員は、相互運用が可能で、最高水準のセキュリティとプライバシー保護をユーザーに提供するオープンソースのアイデンティティ管理ソリューションの推進に取り組んでいます。OpenLiberty.orgというドメイン名は、リバティ・アライアンスの設立メンバーでありマネジメント・ボードのメンバーでもあるHPからリバティ・アライアンスに寄贈されました。 (リンク »)
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リバティ・アライアンス 広報担当
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