エリスネット、電子部品に含まれる化学物質の「環境情報流通システム」を継承、サービス開始

株式会社エリスネット

2007-04-02 11:00

エリスネットは、JEITAが構築した「環境情報流通システム」を継承し、以降の運営および流通拡大を行います。
1. 発表の主旨

株式会社エリスネット(東京都港区、代表取締役社長:石井 利幸)は、(社)電子情報技術産業協
会(JEITA)が構築した「環境情報流通システム」を、2007 年 4 月 1日から継承し、以降の運営
および流通拡大を行います。


2.「環境情報流通(JEITA-Green)システム」の概要

この「環境情報流通システム」は、経済産業省から JEITA が受託し、一般電子部品の含有化学
物質に関する電子情報の流通基盤を確立すべく実施したプロジェクトにより構築されており、登録
された電子部品の環境情報コンテンツを検索することが出来ます。

弊社は、このプロジェクトにおいてコンテンツの作成に参加しました。
当システムは、電子部品における国内最大・最先端の環境データベースと言えます。

1)プロジェクトの期間
  2005 年度、2006 年度の 2 年間(サービス開始は、2006 年 4 月)

2)主な成果
①環境辞書標準・環境システム標準の制定
②環境情報システムを開発し、流通サービスを開始
③環境情報の参加部品メーカは 26 社、情報量は 62 万件以上

3)システム構成
①入力システム   公開、限定公開、非公開情報の管理機能を持つ
②収集システム 入力サーバから収集し、公開サーバに保管
③公開システム    電子部品の公開環境情報を閲覧
(リンク »)
※登録されたECALS(※1)部品情報からもリンク



4)対応フォーマット
  JGPSSI(※2)ver.3.0、および ECALGA(※3)対応。
  24 物質の含有物質情報を表示。
  2006 年 7 月に施行された、EU のRoHS 指令にも対応。

5)主な情報提供部品メーカと、部品種類
  メーカ :JEITA会員企業を中心にした一般電子部品メーカ
  部品  :抵抗、コンデンサ、サーミスタ、コネクタ、インダクタ、電源、等


3.経緯と今後

2 年間のプロジェクト終了に伴い、4 月以降は民間企業に事業が移管されることになり、
エリスネットがその事業を継承いたします。エリスネットは、半導体、一般電子部品など 200 社、
200 万品種の電子部品情報のデータベースを保有し、1990 年の設立時より一貫してその流通・
拡大を事業の中心として活動している企業です。
加えて 2005 年 2 月、RoHS 指令に対応した(社)日本電気制御機器工業会(NECA) の
グリーン情報検索サイトを構築するなど、環境情報の流通にも積極的に取組んできました。

現在の JEITA 環境情報流通事業の情報には、半導体は含まれておらず、また海外の化学物質
に関する各種規制(REACHなど)に全て対応する程の網羅性は現在まだないが、このデータベー
スを拡充することにより、将来的に電子部品の含有化学物質情報を必要としている多くの企業に
とって、大変重要な情報源になるものと考えております。
エリスネットは、既存会員や新規会員に対し、付加価値情報としてこの環境情報を提供していく
予定であります。
                                                      以上

■株式会社エリスネットについて

エリスネットは、DB 事業を基盤事業としており、半導体・電子部品総合情報サイト「ELISNET」及
び、半導体・電子部品の調達サイト「ELISshop」を運営。また、データベース事業でのノウハウを
活用し、EC サイトや検索サイト、社内システム等の構築・運用を支援するソリューション・サービ
ス、エレクトロニクス業界に特化した広告サービスを展開しております。
(リンク »)

半導体・電子部品総合情報サイト「ELISNET」: (リンク »)
半導体・電子部品の調達サイト「ELISshop」 : (リンク »)


■本件の連絡先

株式会社エリスネット 営業部
〒105-0014 東京都港区芝2丁目28-8 芝2丁目ビル14階
TEL:03-5765-2081
FAX:03-5765-3329
URL: (リンク »)

用語解説

■ECALS(※1)

ECALSとは、JEITA が推進する電子部品の電子商取引の標準化、実用化活動を指します。
その活動の一貫として、1996 年より電子部品、半導体の部品情報をコンピュ-ター及びネット
ワーク上で取り扱う為の記述標準(ECALS 辞書)をJEITA で策定し、2000 年初めに実用化に
いたりました。ECALS 辞書は ISO やIEC の規格を基本に拡張したものであり、他の電子辞書
との親和性を重視しています。ECALS の推進、および運営は JEITA /EC センターが行って
います。
ECALS 化のメリットは、業界標準であるために、情報提供側企業にも、活用側企業の双方に
利点があります。提供側は、業界標準の部品技術体系で自社部品情報を作成でき、活用側に
同一のフォーマットで提供できるメリットがあります。
一方、活用側のメリットは大きく、それまでの部品管理システムをECALS分類体系に再編成
しておけば、部品メーカから提供される納入仕様情報や、弊社で提供する情報検索サービスとも
一体化し、PDM(Product Data Management)の一元管理ができるようになります。
例えば、それまで事業所ごとに異なる部品名で登録されていた部品が共通名称になるなど、
コスト面で大きな削減効果があります。
エリスネットでは、このような ECALS 分類体系の PDM 構築支援を行っています。

■JGPSSI(※2)

国内のグリーン調達調査共通化協議会のことで、電気・電子関連の有力企業各社が集まり、
グリーン調達の共通化の取り組みをするために組織化された協議会であり、RoHS 指令も
考慮し、製造に使う材料・部品に有害な化学物質を含まないように、そのサプライヤに対する
調達のガイドラインを策定しています。
(リンク »)

■ECALGA(※3)

ECALGA とは、JEITA/EC センターが標準化、実用化を推進している次世代EC標準の
総称です。そのコンセプトは、「全ての壁を越えて、全てのビジネスプロセスをグローバルかつ
シームレスに繋ぎ、ダイナミックなビジネス展開を可能にするビジネススタンダード」です。

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