この調査レポートの著者で、DSP市場のトレンドについての最高の権威であるフォワードコンセプト社の社長で主席アナリストのWill Strauss氏は、「汎用DSPチップ市場においては、Analog Devices、Freescale、 Agere/LSI、Texas Instrumentsが非常に有力である。一方、埋め込みDSP市場は市場参入の障害が少なく、新規参入企業にとってのビジネスチャンスである。例えば、この調査レポートに掲載している多くの新興企業は、比較的低いクロック周波数と省電力のシングルチップ上で、空前のDSP出力の並列プロセッサチップを実現したと紹介している」と述べている。
埋め込みDSP市場は、Qualcomm、Broadcom、Marvell、Infineonなどの企業が占めており、その製品の多くがシステムオンチップ(SoC)である。SoCに重点を置いているために、主要なRISCベンダは、製品ラインにDSP機能を追加した。調査レポートは、これらの企業の市場における位置と、その他の100以上チップ/コアベンダのプロフィールを描きだしている。
調査レポートはまた、汎用DSP市場において通信分野、特にセルラーが大きな地位を占めていると指摘している。しかし埋め込みDSP市場では、マルチメディアアプリケーションも大きな比重を占めている。しかし、DSLとケーブルモデムと同様に、Wi-Fi、WiMAX、ブルートゥース向けの通信チップもこのセグメントに含まれている。DABとHDTVなどの、これらすべてのDSP指向の市場についても2011年までの予測を行っている。
[調査レポート]
DSPチップ戦略 2007年:各アプリケーション/用途別DSP市場調査と101社のDSP ICベンダー情報
DSP CHIP STRATEGIES '07
THE EMBEDDED CHIP TREND CONTINUES
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