□ 『携帯電話事業者各社の海外動向-2006年度-』
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□ BizMarketing サーベイ [SurveyReport]
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■ 資料概要
◇ 陰りがみえはじめたi-mode提携
NTTドコモの国際サービス収入が好調に拡大しています。国際ローミング・サービス「WORLD WING」対応端末の拡充などにより、2006年度通期の売上高も前年度比36.0%増となる340億円に高まりました。NTTドコモは対応端末の拡充以外にも、対応端末のレンタル料無料やパケット通信料割引などの施策も実施しています。さらにシンガポールで開催された通信機器総合展示会、「CommunicAsia 2007」では、ブース内で積極的にポート・インを紹介するなど、海外から国内への渡航者向け利用促進策も行っています。
海外展開ではアジア事業者7社とのConexus Mobile Allianceも本格的に動き出しつつあり、2006年12月には新たにフィリピンSMART Communicationsも加盟しました。ただ、これまで小規模ながらも拡大一辺倒であった「i-mode」に変化があらわれています。豪Telstraや英O2がi-modeのサービス終了を発表し、当初はi-modeを開始する予定であったインドHutchison EssarもVodafone Group入りが決定したため、i-modeライセンス契約も解消しました。i-mode展開に暗雲が漂いはじめています。
◇ 提供地域拡大のauと国内市場最優先のSBM
KDDI(au)は「au ICカード」を利用した「GLOBAL EXPERT」を開始したものの、auの動向をみる限り、国際サービスの要は「GLOBAL PASSPORT」にあります。従って、GLOBAL PASSPORTの提供地域拡大を進めつつ、データ通信ローミングの拡大にも余念がありません。一方、ソフトバンクモバイルは海外展開よりも、国内市場の足場固めに専念する傾向にあります。
■ ポイント
◇ 国際サービス収入が拡大傾向のドコモ!
NTTドコモは国際ローミング・サービス「WORLD WING」対応端末の拡充などにより、2006年度通期の売上高が前年度比36.0%増となる340億円に高まっています。
◇ auはGLOBAL PASSPORTを積極拡大!
KDDI(au)における国際サービスの要は「GLOBAL PASSPORT」にあり、提供地域拡大を進めつつデータ通信ローミングの拡大にも余念がありません。
◇ 国内最優先のソフトバンクモバイル!
現在のところ、ソフトバンクモバイルは国内市場の足場固めに専念しており、海外展開ではサービス提供ではなく、技術や知識、コンテンツを輸出することを検討しています。
【NTTドコモの動向】
◇ 将来は国際関連事業収入を1,000億円に拡大
NTTドコモは今後の成長の柱に、国際ローミングや国際電話といった、国際関連事業を位置付けており、売上高を2006年度通期の340億円から1,000億円に引き上げる考えです。具体的な達成時期は提示していないものの、特に海外事業者との国際ローミング収入の増加を見込んでいます。2007年秋/冬モデルの「FOMA 905i」シリーズでは海外市場で主流のGSM方式も利用できるようになり、利用可能地域が大幅拡大します。
■ 資料目次
・要約
・キーワード
1.市場概況
i-mode提携に暗雲が漂いはじめたNTTドコモ
GLOBAL PASSPORTの提供地域拡大を進めるau
現在は国内市場を最優先させるソフトバンクモバイル
2.NTTドコモの動向
【業績推移】
06年度は340億円に拡大した国際サービス収入
表:国際サービス収入の半期別売上高推移(2005~2006年度通期)
将来は国際関連事業収入を1,000億円に拡大
表:国際サービス収入の売上高推移(2003~2007年度+将来)
表:自端末ローミング比率の四半期別推移
(2006年3月~2007年3月、エムレポート推定)
表:FOMA+movaの半期別ARPU推移と予測(2005~2007年度通期)
表:FOMAの半期別ARPU推移と予測(2005~2007年度通期)
表:movaの半期別ARPU推移と予測(2005~2007年度通期)
【事業の方向性】
中国本土への進出も時機尚早
ベトナム市場にも注目
海外渡航時の端末利用について注意点を案内
07年9月までWORLD WING対応端末のレンタル料が無料
07年7月から9月までWORLD WINGのパケット通信料を割引
07年7月に米AT&T Mobilityとハワイの3G網共同構築で合意
表:米AT&T Mobilityの会社概要
CommunicAsia 2007でポート・インを積極的に紹介
07年5月から6月まで韓国3Gエリア拡大記念キャンペーンを実施
07年2月~3月まで国際TV電話/国際SMSを半額で利用可
07年3月に国際ローミング対応端末の不具合を発表
06年8月にWORLD WINGで輻輳が発生
【出資/会社設立の動向】
07年5月に英Gobi Fund IIへの出資を決定
07年1月に英Fidatone Mobileへの出資を発表
06年12月にフィリピンSMARTがConexus Mobile Allianceへ加盟
表:Conexus Mobile Allianceの参加事業者の会社概要
06年12月にフィリピンPLDTの株式追加取得を発表
表:PLDT/SMART/FPCの概要
06年11月にFCCからGuam Cellularなどの買収の認可を取得
表:Guam Cellular/Guam Wirelessの会社概要
06年9月に英NGMNを設立
表:英NGMNによる計画の基本方針
【新サービスの動向】
07年4月から国際通話料割引サービスの提供を開始
06年10月に韓国で国際ローミングを拡大
【端末の動向】
06年度末に550万台となったWORLD WING対応端末台数
表:国際ローミング対応端末の四半期別推移(2006年3月~2007年3月)
FOMA 905iシリーズでGSM方式も標準搭載
07年7月にKTFとHSDPA方式USB型端末の共同調達を発表
表:FOMA A2502 HIGH-SPEEDの主な仕様
図:FOMA A2502 HIGH-SPEED
06年7月からHTC製Windows Mobile OS搭載端末の販売を開始
表:hTc Zの主な仕様
【i-mode採用事業者の動向】
拡大一辺倒のi-modeに暗雲
表:海外市場におけるi-mode展開状況
英O2がi-modeを終了
07年12月に豪Telstraがi-modeを終了
07年秋にi-modeを終了する露MTS
07年から端末を乗車券などにする仏Bouygues Telecom
07年5月から香港でi-modeを開始
07年5月からルーマニアでi-modeを開始
06年12月にi-modeでのNapster Mobileを発表した02 Ireland
07年5月にHutchison Essarとのi-modeライセンス契約を解消
06年9月からブルガリアでi-modeを開始
06年6月にi-mode完全対応端末を発表した英Sony Ericsson
表:Sony Ericsson K610imの主な仕様
図:Sony Ericsson K610im
06年6月に香港HTCLと香港/マカオのi-mode提供で提携
表:Hutchison Telephone Company Limitedの会社概要
3.KDDIの動向
【事業の方向性】
07年8月に中部国際空港KDDIカウンターを開設
07年6月に海外市場向け端末レンタルの利用料を改定
表:auグローバルエキスパート端末レンタルサービスの利用料
【新サービスの動向】
07年7月からインドネシアでデータ通信ローミングの提供を開始
07年7月からブラジルでGLOBAL PASSPORTの提供を開始
07年6月からインドでデータ通信ローミングの提供を開始
07年5月からカナダでデータ通信ローミングの提供を開始
06年9月からバリ島でGLOBAL PASSPORTの提供を開始
06年8月から米国やハワイでデータ通信ローミングの提供を開始
06年8月からベトナムやペルーでGLOBAL PASSPORTの提供を開始
06年6月からインドやジャマイカでGLOBAL PASSPORTの提供を開始
【端末の動向】
GLOBAL PASSPORT対応端末は8機種を投入中
表:GLOBAL PASSPORT対応端末の市場投入時期
07年7月にGLOBAL PASSPORT対応の新端末を販売
表:A5527SAの主な仕様
図:A5527SA
4.ソフトバンクモバイルの動向
【事業の方向性】
現在は国内市場を最優先
07年4月~5月に国際ローミング通話料を割引
06年10月からソフトバンク国際電話の利用限度額を廃止
【携帯電話ユーザ数】
06年9月末に国際ローミングの累積ユーザ数が350万を突破
【新サービスの動向】
07年4月からフィリピンGlobe Telecomと国際SMSを開始
06年12月から国際ローミング対応地域が170ヶ国/地域に拡大
表:国際ローミング・サービスの対応地域
5.その他の動向
米KDDI Americaの動向
07年4月から米国でポストペイ・サービスを開始
07年3月から米国でプリペイド・サービスを開始
07年6月に米国でサービスを開始した日本通信子会社
a2networkの動向
07年6月からベリー eメール着信通知サービスを開始
表:a2network/独a2networkの会社概要
ドイツでberry mobileを開始
6.関連リンク
表:関連リンク
■商品概要
商品名: 携帯電話事業者各社の海外動向-2006年度-
発 刊: 2007年9月
発 行: エムレポート
調 査: エムレポート
販 売: 株式会社ライブドア
判 型: A4版 32ページ
価 格:【製本版】21,000円(本体20,000円+消費税1,000円)
※ このレポートはPDFファイルでのご提供となります。
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■ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社ライブドア
経営企画室 広報グループ
担当:南郷(なんごう)
電話:03-5155-0100
E-mail: press@livedoor.jp
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