今回の開発は、KDDI研究所が所有する独自の高速・高画質圧縮エンジンを搭載したライブラリ「MP-Factory Ver.5」をベースに、KDDI研究所によるワンセグ向けの符号化における主観画質の最適化と共に、メディアキャストのARIB規格に関する豊富な経験とノウハウ、H.264エンコーディング技術、そしてTS関連技術を融合させ、ARIB規格に準拠したワンセグ対応のH.264ソフトウェアエンコーダを開発したものです。
KDDI研究所では、今回の共同開発成果をベースに、リアルタイムエンコーダや更なる高品質化の研究開発を進め、その成果の市場投入を図ります。また、メディアキャストではワンセグ放送に不可欠となるデータ放送技術を付加したコンテンツ制作環境の提供を目指します。
今後両社が当技術を搭載した製品を提供することにより、高価な専用機材を必要とせずにエンコードからTS生成と出力が容易となり、ワンセグ用映像の制作環境をこれまでと比較して大幅に低価格かつ高品質で実現し、今後のワンセグ用コンテンツの更なる充実化が期待されます。
なお、両社は2007年11月20日~22日に幕張メッセで開催される「2007 国際放送機器展(InterBEE 2007)」に上記エンコーダを参考出品し、KDDI研究所、およびメディアキャストの両ブースにて初公開する予定です。
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