KLabがアプリを用いた携帯動画のモニターアンケートを実施 ~87%が「アプリなら携帯でも映画を見てもいい」と回答~

 KLab株式会社(本社:東京都港区、以下、KLab)は、ケータイコインのユーザーを対象に、アプリを用いた携帯動画(以下、アプリ動画)のモニターアンケート調査を実施しました。

KLab株式会社

2007-11-20 00:00

KLabは9月に実施した「携帯動画の視聴に関するアンケート」で、従来の携帯動画(iモーションなど)の視聴動向を調査いたしました。今回はケータイコインのドコモユーザー(FOMAユーザー)の皆様に動画アプリをダウンロードしてもらって実際にアプリ動画のサンプルを視聴、その後アンケートに回答していただきました。長時間、高画質のアプリ動画をどれくらいのユーザーがこれまでに視聴したことがあるのか、どのように感じたのかを調査しました。
■調査概要
調査方法:携帯電話を使ったインターネットリサーチ
調査対象:ケータイコインユーザー会員のDoCoMo利用者
サンプル:2420ユーザー(DoCoMoのFOMAユーザー)

■回答者プロフィール
 今回はDoCoMoのFOMAユーザーを対象にアプリで動画を視聴していただいた後、アンケートに回答していただきました。内訳は、女性が53%、男性が47%、年代は30代が41%、20代が34%、40代が14%と続いています。


■携帯のアプリ動画に関する調査
1.従来の携帯動画に比べ、アプリ動画利用者は半数以下
2.携帯電話はますます動画、音楽再生プレーヤーに
3.アプリ動画で得たいのは趣味や生活情報
4.87%がアプリ動画なら「映画を見てもいい」

■従来の携帯動画に比べ、アプリ動画利用者は半数以下
 アプリ動画を1回でも見たことがあると答えたユーザーは50%、「無い」50%でした。年代別に見ても割合に変化は見られませんでした。前回9月のKLabが実施したアンケート調査では、92%のユーザーが従来の携帯動画を1回でも見たことがあると回答し、無料でも有料でも「よく見る」は合わせて35%でした。一方、今回のアンケートでアプリ動画を「よく見る」と答えたのは12%で「アプリで動画を見る」ことはまだ一般化していないようです。


 今回、ユーザーの皆様には「不動産」「ショートムービー」「イケメン」「アイドル」「大学紹介」「アニメ」などのサンプル動画を見ていただきました。アプリ動画を見た感想は「無料なら見たい」35%、「画質・音が悪い」19%、「暇があれば見たい」12%と続いています。「画質・音が良い」という感想を持ったユーザーは8%、「携帯で長時間見れて良い」12%%と長時間・高画質のアプリ動画の特徴を「良い」と評価したユーザーは14%でした。
 「手軽に立ち上げられる」7%と回答したユーザーは、アンケートで使用した動画アプリ「モバラジムービー」の利便性を評価したとみられます。同アプリは、1度アプリをダウンロードすればアプリから動画を探すことができる利点があります。


■携帯電話はますます動画、音楽再生プレーヤーに
 今後アプリ動画を見るかどうかを聞いたところ「面白そうなものがあれば見る」が76%で、携帯で動画を見ることに抵抗を感じない人が増えていることがわかります。
アプリ動画を見た感想別に、今後のアプリ動画の視聴動向を集計してみました。「面白そうなものがあれば見る」「見る」「見ない」全てで多くのユーザーが「無料なら見たい」としています。さらに、「見る」と回答した中で20%が「画質・音が良い」と回答しており、アプリ動画に良い感想を持ったユーザーは、今後もアプリ動画を見る傾向にあることが伺えます。


 携帯動画を探したことがあるかを聞くと「探したことは無い」49%に続いて「携帯電話やキャリアの検索サイトで探した」が24%で、検索サイトの利用頻度が高いことがここでもわかります。「以前視聴した動画のサイトやリンクから探した」12%でした。アプリ動画では視聴中にバナーが表示され、他サイト(他チャンネル)に移動することができるため、ユーザーの誘導・獲得のための方策となりそうです。
 携帯動画をどんな基準で選ぶかについては「好きな芸能人やアーティストが映っているもの」34%、「画面の小さな携帯でも楽しめるもの」28%となりました。前回の調査にて「よく見る携帯動画のジャンル」として大半を占めたジャンルは「音楽」でした。好きな時にサイトから音楽を購入、視聴できるとあって携帯電話を音楽プレーヤーとして利用するユーザーが多くなっていることがわかります。


■アプリ動画で得たいのは趣味や生活の情報
 アプリ動画の最大のメリットは「長時間配信」ですが、長尺でどんなコンテンツを見たいかを聞いてみました。「映画/ドラマ」29%、「アニメ」18%、「趣味/実用(グルメ・美容・旅行など)」14%でした。男女別、年代別に見てみると10代20代で多い「バラエティ」は年代が高くなると減少する一方、年代が高くなると「趣味/実用」が圧倒的に増加しており、年代によって求められる動画のジャンルがまったく違うことがわかります。
また、その他の意見として「不動産は気になる物件を下見できて良い」「How toもの(ヨガ、スポーツ、手芸など)が見たい」「旅館などの宿情報」と、実際にその場に行かなくてもバーチャル感覚で情報を得たい、という意見がありました。忙しくて時間の無いユーザーは、ちょっとした時間に趣味や生活の情報収集ができるコンテンツを求めているようです。また、「映画の配信の場合、字幕サービスが欲しい」といった声もありました。



■87%がアプリ動画なら「映画を見てもいい」
 では、2時間の映画をアプリ動画で見るかを聞くと「面白そうなものがあれば見る」56%、「見る」31%で、合わせて87%のユーザーがアプリ動画なら映画を見てもいいと感じています。携帯で動画を見ることに抵抗感がなくなっていると前出で触れていますが、長時間の映画もアプリ動画なら分割して見ることができるとあって「見る」と多くのユーザーが回答したと思われます。
では、映画を見ると回答したユーザーを、今後もアプリ動画を見るかどうかで集計してみると、下記のような結果となりました。「映画を見る」としたユーザーのほとんどが今後も「アプリ動画を見る」と回答し、「映画を見ない」と回答したユーザーも「アプリ動画を見る」5%、「面白そうなものがあればアプリ動画を見る」69%と、合わせて74%のユーザーが今後も「アプリ動画を見る」としています。


 アプリ動画にお金を払うかどうかでは「払いたくない」53%、「面白そうなものがあれば払う」44%で、「払ってもいい」と回答したのはわずか3%でした。PCはもちろん、携帯でもYou Tube等の無料動画が配信されており、インターネットでの動画視聴にお金を払う、ということに抵抗を感じるユーザーが多いようです。

用語解説

※記載された社名および製品名/サービス名は各社の商標または登録商標です。
※「iモード」および「i-mode」は株式会社NTTドコモの登録商標です。


■ケータイコインとは
「ケータイコイン」のQRコードメール広告をクリックしたり、サイト内でユーザーが広告
に対してアクションをすることにより、コイン(ポイント)が貯まるサービスです。ユーザ
ーは、貯めたポイント「コイン」をイーバンク銀行の口座や電子マネー「Edy」でリアルタ
イムに換金したり、コンテンツに交換したりすることができます。

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