アグレックスとKLab、個人情報保護対策ソリューションで協業

ZDNet Japan Staff

2010-08-18 15:11

 ITホールディングスグループのアグレックスとKLabは、8月より個人情報保護対策ソリューションで協業を開始したと発表した。

 アグレックスは自社製品である「個人情報秘匿システム」を核に、個人情報保護製品やシステム構築を提供しているが、KLabの個人情報検出ツールである「P-Pointer」導入に関する問い合わせが多くあったという。今回の提携により、アグレックスはP-Pointerのソリューションパートナーとして契約するとともに、P-Pointerをアグレックスの取り扱い商品として正式にラインアップに加える。

 アグレックスの個人情報秘匿システムは、システム構築時の各種テストの際に必要となるテスト用の個人データを、架空のデータに変換するシステム。住所や姓名といった属性は維持したまま一定のルールに沿って変換することにより、名寄せテストなども含めた本番さながらのシステムテストを可能にするという。

 KLabのP-Pointerは、PCやサーバのハードディスク内の「どこに」「どのような」個人情報が「いくつ」あるのかの洗い出しを可能にする個人情報検出ツール。定期的に従業員自身によるファイル整理を義務付けることで個人情報管理の運用サイクルを確立し、従業員のセキュリティ意識向上を促すという。

 アグレックスは、個人情報秘匿システムの構築ノウハウをベースとした個人情報保護対策ソリューションにP-Pointerを加えることで、さらに精度が高く、効果的な個人情報保護対策ソリューションを提供していくとする。具体的には、P-Pointerの検出結果をより効果的に利用できるよう、ユーザーのニーズに合わせたレポートやウェブ画面などの構築を行うほか、インテックのログ管理ツール「快速サーチャーLogRevi」にP-Pointerの検出結果データを取り込んで個人情報の違法操作などの追跡調査が可能になるソリューションの提供、P-Pointerをより効率よく利用するための導入支援、運用コンサルティング、システムサポートなどの提供を行っていくという。

 P-Pointerの参考税別価格は、100ライセンス年間65万円より。両社では、2012年3月までに新規1万ライセンスの売上を目指す。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]